WHY THIS TASTE
BTACの2025年リリースで、15年4ヶ月熟成の原酒を無加水・無濾過の142.8プルーフ(71.4度)で瓶詰めした。140プルーフを超える通称ハズマット級の度数で、シリーズの中でも際立って強烈な一本。低ライ麦のマッシュビル#1を長期熟成させたことで、深いオークにバニラ、熟したチェリー、ダークタバコが層になって重なる。度数と熟成年数は毎年変わるため、年号違いは同じ名前でも別物として飲み比べる対象になる。

この味を生む蒸留所
バッファロートレース蒸留所ケンタッキー州フランクフォート、オハイオ川に注ぐケンタッキー川のほとりに立つ、アメリカ最古級の稼働蒸留所である。かつてバッファローが川を渡った「けもの道(トレース)」に由来する名を持ち、1992年からサザラック社が所有する。同社は1999年に旗艦銘柄バッファロートレースを投入し、保存されてきた地の利・設備・熟成在庫を長期戦略の中核へと押し上げた。川岸に湧く石灰岩の泉水と、直径84インチという全米最大級の連続式蒸留器を擁し、基本3種のマッシュビルを使い分ける。パピー・ヴァン・ウィンクルやジョージ・T・スタッグなど、世界が熱狂するカルト銘柄を数多く生む聖地であり、バーボン愛好家にとって特別な巡礼地となっている。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
ジョージ T. スタッグGeorge T. Stagg
米国ケンタッキー州フランクフォートのバッファロートレース蒸溜所(サゼラック・カンパニー傘下)が手掛けるバーボン。「アンティーク・コレクション」の一角で、毎秋限定発売。ノンチルフィルタード・カスクストレングスで、15年以上新樽熟成させた原酒を無加水・無濾過で瓶詰めする力強い味わいが特徴。
このブランドの他のボトルを見る →
引っ越しや実家の片付けで出てくる、もう飲まない一本。自治体は消毒用アルコールについて「下水道管の中で火災が起きる」として流さないよう求めているが、酒類を名指しした記述は見当たらない。両者を分けている濃度の線と、捨てる前に確かめたい三つの出口を整理する。

ウイスキーを人に送るとき、ビールやワインとは手続きが変わる。24度と70度という二本の線、伝票に書くべき事項、そしてウイスキーは海外へは郵便でも宅配便でも送れないという結論を、公式の案内と法令から確かめた。

2020年、国は医療機関等において、やむを得ない場合に限り高濃度エタノールを手指消毒の代替に認めた。線は原則70〜83vol%、緩和後も60%台。40%のウイスキーは届かない。それでも瓶の中が腐らない理由。

グラスを回すと内壁をゆっくり伝い落ちる透明なしずく。ワインで「脚」や「涙」と呼ばれるこの現象は、なぜ起きるのか。マランゴニ効果という物理の仕組みと、「脚が立派なほど良い酒」という言い伝えの誤解、そして瓶を振ってできる泡の意味までを読み解く。

初めての一杯で誰もが驚く、あの喉が焼けるような刺激。熱い液体でもないのに、なぜ口や喉がひりつくように熱くなるのか。じつは唐辛子の辛さと同じ受容体TRPV1が関わっている。刺激の正体と、加水やロックが理にかなっている理由を科学の視点から読み解く。