WHY THIS TASTE
SAB.シリーズの最高峰として2025年9月4日に発売された1stバッチ。三郎丸のモルト原酒に熟成を深めたグレーン原酒を合わせ、バーボン樽・シェリー樽・ワイン樽など複数の樽で育てた原酒を重ねる。通年販売のサンセットレッドやナイトブラックと同じ46度ながら、価格は税込9,900円と大きく上がり、8,000本の限定。公式ノートは力強いピートと灰、リンゴ飴、蜂蜜をかけたリンゴを挙げ、余韻は穏やかなウッディさとピートの温かさに落ち着く。

この味を生む蒸留所
三郎丸蒸溜所富山県砺波市に立つ、若鶴酒造の蒸溜所である。若鶴酒造はもともと日本酒の酒蔵だったが、戦後の米不足を受け、米以外の原料での酒造りを模索。1947年に若鶴発酵研究所を創設し、1952年にウイスキー製造免許を取得して、2代目社長・稲垣小太郎がウイスキー造りを始めた。北陸最古のウイスキー蒸留施設である。最大の特徴は、世界初の実用鋳造製ポットスチル「ZEMON」。富山が誇る高岡銅器の梵鐘製造技術——400年の伝統——を応用して開発された。2016年、5代目・稲垣貴彦が地元に戻り、蒸溜所の復活を主導。国内外から見学者が殺到する、北陸の造り手だ。
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