
WHY THIS TASTE
バーボン樽で熟成させたモルトとグレーンの原酒を厳選し、ニカラグアのラム「フロール・デ・カーニャ」の空き樽へ移して最長12ヶ月の追加熟成をかける。アイリッシュでラム樽仕上げを常設の看板に据えた例は珍しく、これがブランドの入口を担う一本になっている。ラム樽由来の甘さと丸みが、46度・ノンチルフィルターの厚みのある口当たりと噛み合う。サンフランシスコ世界スピリッツ品評会ダブルゴールド、アイリッシュ・ウイスキー・マスターズ金賞。

この味を生む蒸留所
ティーリング蒸留所アイルランド・ダブリンのリバティーズ、ニューマーケット・スクエアに立つ、市内で125年ぶりの新設蒸留所である。ティーリング家の蒸留の血は1782年、ウォルター・ティーリングがダブリンで小さな蒸留所を興したことに遡る。クーリー蒸留所を築いたジョン・ティーリングの息子ジャックとスティーヴンが、2011年のクーリー売却を経て、2012年にティーリング・ウイスキーを立ち上げ、2015年にこの蒸留所を開いた。かつて世界の蒸留の都だったダブリンで、伝統的なダブリン・スタイルの蒸留を、3基の銅製ポットスチルで復活させた。ポットスチルから羽ばたく不死鳥のロゴが、ティーリング家とダブリン蒸留の再興を象徴する、現代アイリッシュ復興の旗手だ。
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ティーリングTeeling
2015年にダブリンで創業したアイリッシュウイスキーの蒸溜所ブランド。ティーリング家は1782年からダブリンで蒸溜業を営んできた歴史を持ち、約125年ぶりにダブリン市内で操業する蒸溜所として話題を集めた。2023年にバカルディが過半数株式を取得。
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1875年6月18日、ダブリンの下町リバティーズで約5,000樽の酒が燃えた。ミル通りの片側では幅60センチの火の川が400メートル以上続き、13人が命を落とす。だが誰一人、炎で死んだのではなかった。

19世紀に世界一だったアイリッシュウイスキーは、なぜ蒸留所2つにまで転落し、いかにして世界一の成長株に甦ったのか。コフィ・スチル、禁酒法、ジェムソンの復活まで、その劇的な盛衰史をたどる。