
WHY THIS TASTE
ファーストフィルのバーボンバレルを主体に、ファースト/リフィルのシェリーホグスヘッドを組み合わせて10年以上熟成させたアラン蒸溜所の看板。46度でノンチルフィルター・無着色のため、島の軟水由来のみずみずしさがそのまま残る。青リンゴや柑橘、蜂蜜のフレッシュな甘みにバニラとシナモンがのり、重すぎない果実味が個性。アイランドモルトながらノンピートで、入門にも通好みにも応える一本。

この味を生む蒸留所
ロッホランザ蒸留所(アラン)スコットランド、アラン島北部の村ロッホランザに立つ蒸留所である。1994年、チーバス・ブラザーズの元ディレクターで、ノルマンディー上陸作戦の退役軍人でもあるハロルド・カリーが創業した。多くの蒸留所が閉鎖に追い込まれていた時代に、あえて島に蒸留所を興し、1837年の南部ラッグ蒸留所閉鎖以来155年ぶりに、アラン島へ合法的なウイスキー造りを蘇らせた。初留は1995年6月29日。当初は「アラン蒸留所」と呼ばれたが、2019年に姉妹蒸留所ラッグが開業した際、南部のラッグと区別するため「ロッホランザ蒸留所」へ改称された。ただしシングルモルトは今も「アラン」の名で親しまれている。島の清らかな湧水と伝統的な製法で、主にノンピートのフルーティな酒質を、バーボン樽やシェリー樽に育む。アラン・ルネッサンスの立役者だ。
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アランArran
スコットランド・アイル・オブ・アラン島のロッホランザ蒸溜所で造られるシングルモルト。1995年、元シーバス・ブラザーズ幹部ハロルド・カリーらにより設立され、およそ160年ぶりに島内での合法的なウイスキー製造を復活させた。ロッホ・ナ・デイヴィーの清らかな水を仕込みに使用し、柑橘系(オレンジやライム)を思わせる爽やかな蒸溜所らしさが特徴とされる。
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スコッチの多くが二百年前の創業年を誇るなか、アランのラベルにあるのは1995年。かつて五十の蒸溜所があったとされる島から、なぜウイスキーは150年以上も消えていたのか。建築家の何気ない一言、450ポンドの債券、イヌワシに止められた工事——ロッホランザとラッグ、二軒の物語を読み解く。

スコッチの公式な産地は5つで、そこに「アイランズ」は入っていない。それでも棚に並ぶこの呼び名の正体と、スカイ・オークニー・マル・ジュラ・アランで驚くほど違う味、最初の一本の選び方。

りんごや洋梨、シトラス、花のような香りが主役の「飲みやすくて香りのいい」ウイスキーを8本厳選。入門の定番から目先の変わった一本まで、フルーティー・華やか系の選び方とあわせて紹介します。