WHY THIS TASTE
モルトとグレーンを合わせたブレンデッドを、バーボン樽で寝かせたのちソレラ式のオロロソシェリーバットで9か月後熟させた1本。オロロソは辛口の熟成シェリーで、PXのような濃い甘さではなくナッツと乾いた果実の方向へ寄せるのが特徴。乾いたレモンシャーベットや白ブドウ、クルミ、ヌガーの香りに、ベルガモットオレンジとわずかなミネラル感が続き、甘く長い余韻へ木の刺激が残る。3回蒸留・43%・ノンチルフィルター・無着色。同じ9か月後熟でも、P.X.アイ・ラヴ・ユーがモルト100%・46%で甘さを押すのに対し、こちらはグレーンを含む軽い骨格に辛口のシェリーを合わせている。

この味を生む蒸留所
ボアン蒸留所アイルランド東部ミース県ドロヘダ、ボイン渓谷に立つ家族経営の蒸留所である。アイルランドの酒類業界で40年以上グリーソン・グループを率いたパット・クーニーが、故郷ドロヘダへの想いを込め、妻マリーとともに2016年に創業した。ドロヘダにはかつて18の蒸留所があったが、1850年代末に最後の火が消え、1968年のプレストン兄弟蒸留所閉鎖以降は蒸留の途絶えた土地だった。ボアンはその歴史を実に160年ぶりに蘇らせた。5種すべてのスコッチとアイリッシュを蒸留した唯一の人物とされるジョン・マクドゥーガルの助言のもと、ボイン渓谷の井戸水を用い、ナノ銅製ポットスチルで丁寧に造る。「ザ・ウィスラー」ブランドで知られる、復興の担い手だ。
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ザ・ホイッスラーThe Whistler
アイルランド・ボイン渓谷、ボアン蒸留所によるウイスキーレンジ。2015年にクーニー家が設立した同蒸溜所で50年ぶりに地元に開業した蒸溜所として知られ、名称は創業家の一員パット・クーニー氏の口笛にちなむ。バーボン樽やオロロソシェリー樽での熟成、ハチミツを用いたハニーウイスキーなど、個性的なフレーバー展開で注目を集めている。
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