Boann
アイルランド東部ミース県ドロヘダ、ボイン渓谷に立つ家族経営の蒸留所である。アイルランドの酒類業界で40年以上グリーソン・グループを率いたパット・クーニーが、故郷ドロヘダへの想いを込め、妻マリーとともに2016年に創業した。ドロヘダにはかつて18の蒸留所があったが、1850年代末に最後の火が消え、1968年のプレストン兄弟蒸留所閉鎖以降は蒸留の途絶えた土地だった。ボアンはその歴史を実に160年ぶりに蘇らせた。5種すべてのスコッチとアイリッシュを蒸留した唯一の人物とされるジョン・マクドゥーガルの助言のもと、ボイン渓谷の井戸水を用い、ナノ銅製ポットスチルで丁寧に造る。「ザ・ウィスラー」ブランドで知られる、復興の担い手だ。
5種すべてのスコッチとアイリッシュ・ウイスキーを蒸留した唯一の人物とされるスコットランド人マスターディスティラー、ジョン・マクドゥーガルが設立を助言・支援した。ボイン渓谷の井戸水を用い、ナノ(小型)銅製ポットスチルでウイスキーとジンを丁寧に造る。シングルモルト、シングルグレーン、シングルポットスチルの各種を手がけ、アイリッシュ・ウイスキーの伝統を尊重した造りを追求する。
ボアン蒸留所は、アイルランドの酒類業界で40年以上にわたりグリーソン・グループを大手へと育てたパット・クーニーが、妻マリーとともに2016年に創業した。ドロヘダ出身のクーニーにとって、故郷での新産業の立ち上げは念願の帰郷だった。ドロヘダにはかつて18の蒸留所があったが、1850年代末に最後の火が消え、1968年のプレストン兄弟蒸留所閉鎖以降は蒸留が途絶えていた。ボアンは、この地で160年ぶりにウイスキーを蒸留した。クーニー家はボイン渓谷で少なくとも7世代にわたり暮らし、農業を営んできた。
蒸留所はアイルランド東部ミース県ドロヘダ、ボイン渓谷に立つ。仕込み水には近隣のボイン渓谷の井戸から汲む水を用いる。古くからの穀倉地帯であり、7世代続くクーニー家の農の営みが根づくこの土地が、造りの背景となっている。
「ザ・ウィスラー」ブランドと、2024年からは自社名「ボアン」でリリースを展開する。ウィスラーの旗艦「ウィスラー トリプル オーク スモールバッチ」は、シングルポットスチル・シングルモルト・シングルグレーンを掛け合わせたトリプルブレンドだ。家族経営ならではの丁寧な造りで、アイリッシュ・ウイスキー復興を牽引している。
The Whistler The Good, The Bad and The Smoky
🇮🇪 アイルランド ・ ボアン蒸留所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 48%

この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。