WHY THIS TASTE
原料は北海道産デントコーン70%にライモルト15%とモルト15%を合わせたアメリカンタイプの構成で、コーン由来の丸い甘さの上にライ麦のスパイスが乗る。熟成はアメリカンホワイトオークの新樽で2年。期間は短いが新樽は木の成分を強く出すため、バニラとココアの香ばしさが若い酒質を厚く覆い、53%という度数がその甘さを緩ませずに立たせている。同蒸留所がこれまで出してきた1年熟成の250ミリリットル瓶に対し、本品は初の700ミリリットルフルボトル。熟成1年分の差が、若い穀物の荒さをどこまで削るかを見る一本になる。
この味を生む蒸留所
吉田電材蒸留所新潟県北部、冬は雪に閉ざされ夏が短く湿度の高い村上市。その宿田の地に、変圧器メーカーの吉田電材工業が2022年に立ち上げたのが吉田電材蒸留所である。買い取った半導体工場を改装した延床約1,090平方メートルの建屋には、ドイツのコーテ社製のハイブリッドスチルが据えられた。5,000リットルのヘルメット型ポットスチルに7段のコラムを組み合わせた一台で、単式の重さと連続式の軽さを行き来できる。モルトではなくグレーンを主役に据えた、クラフト規模では日本初のグレーンウイスキー専業蒸留所であり、北海道産デントコーンを軸にライ麦と大麦麦芽を配合したアメリカンタイプの穀物由来の甘さを狙う。ブレンデッドの脇役だったグレーンを主語に置き換えるという一点で、この蒸留所は国内のどことも違う立ち位置にある。
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吉田電材蒸留所Yoshida Denzai
吉田電材蒸留所が自社原酒で瓶詰めするシングルグレーンのブランド。他社ブレンド用に供給される脇役のグレーンではなく、コーンとライ麦に由来する甘さと香ばしさを前面に出した単独商品として出す。ラインナップは熟成年数で区切られ、250ミリリットルの1年熟成に始まり、2026年に初の700ミリリットルフルボトルとなる2年熟成「スターデルタ」へ進んだ。銘柄名は母体の吉田電材工業が手がける変圧器の結線方式「スターデルタ結線」に由来する。
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