
WHY THIS TASTE
15年寝かせたライ原酒を、蒸溜所が持つ約500エーカーの敷地から持続可能な形で伐り出した自社材のオーク樽で仕上げる。寒冷なバーモントで育つオークは一般的なアメリカンホワイトオークより年輪が詰まっており、そのぶん木の成分が多く出ると公式は説明する。焦がしとトーストの度合いもこの樽用に専用指定。長い熟成にこの樽が重なるため、キャラメルとバタースコッチの甘み、革や葉巻を思わせる枯れた樽香が厚く出て、ワイン樽の果実味で組み立てる12年(43度)とは対照的な方向へ振れる。度数は92プルーフ=46度。

この味を生む蒸留所
アルバータ蒸留所カナダ・アルバータ州カルガリーに立つ、北米最大の100%ライ・ウイスキー生産者である。石油業のフランク・マクマホン、新聞発行人のマックス・ベル、そして蒸留家のジョージ・ライフェルが、西カナダの価値観に根ざしたブランドとして1946年に創業した。カルガリー郊外の23エーカーの土地に築かれ、1988年からビーム・サントリー傘下にある。100%ライ麦から造る「アルバータ・プレミアム」で知られ、100%ライ・ウイスキーを世に出した最初期の造り手の一つとされる。ビア・スチル蒸留、ステンレス・ダブラーでの再蒸留、ポットスチル蒸留という3種の蒸留を使い分ける。カナダで唯一、ベースもフレーバリングも未発芽ライ麦のみで造る蒸留所だ。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
ホイッスルピッグWhistlePig
アメリカ・バーモント州ショアハムの、かつて酪農場だった約500エーカーの敷地を拠点とするライウイスキーのブランド。2007年に創業者ラージ・バクタが土地を取得し、2010年にブランドを立ち上げた。当初はカナダ産の熟成ライ原酒を用いるノンディスティラー・プロダクツとして名を上げ、のちに自社栽培のライ麦と敷地内のオーク材を使う自家生産体制を築いた。国内では2026年4月20日よりアンドスピリッツが正規輸入代理店を務める。
アルバータ・ディスティラーズ(カナダ)から調達したライ・ウイスキーを主体に、自社ショアハム蒸留所(バーモント州)産や米MGPインガーソル蒸留所産の原酒もブレンドに使用。具体的な配合比率や製品ごとの原酒構成は非公開。
このブランドの他のボトルを見る →オールド・フォレスター 1920 プロヒビションスタイル
オールドフォレスター蒸留所
スパイシーとバニラ・カラメルの乗り方が近く、飲み口の印象が地続き。次の一杯にどうぞ。

ワイルドターキー 8年
ワイルドターキー蒸留所 ・ 8年
スパイシーとバニラ・カラメルが両立する味わいが共通項。並べて飲み比べても面白い。
ノブクリーク 9年 シングルバレルリザーブ(60度)
ジムビーム蒸留所 ・ 9年
バニラ・カラメルを軸にスパイシーが寄り添う骨格が共通。同じ方向性でもう一本試したい。
トーマスH.ハンディ 2025 リリース
バッファロートレース蒸留所 ・ 6年
スパイシーを軸にバニラ・カラメルが寄り添う骨格が共通。同じ方向性でもう一本試したい。