デュワーズの種類と選び方——ハイボールで一番人気の理由と、ホワイトラベルから18年・ダブルダブルまで
スーパーでも買える手頃さなのに、世界で最も多く受賞したと言われるブレンデッドスコッチ・デュワーズ。ハイボールで愛される理由を「ダブルエイジ」製法から解き明かし、ホワイト・ラベル/12年/15年/18年/ダブルダブル、そして数量限定の8年「スムース」シリーズまで、違いと選び方を整理する。
デュワーズ(Dewar's)は、スーパーやコンビニでも見かける手に取りやすいブレンデッドスコッチでありながら、その中身は世界で最も多くの賞を集めてきたと言われる実力派だ。この記事では、デュワーズがなぜハイボールでこれほど愛されるのかを製法から解き明かし、ホワイト・ラベルから18年、そして頂点の「ダブルダブル」まで、ラインナップの違いと最初の一本の選び方を整理する。
デュワーズとは——「ダブルエイジ」が生む滑らかさ
デュワーズは1846年、スコットランドのジョン・デュワーが創業したブランドだ。息子のトミー・デュワーが世界中を売り歩き、19世紀末には各国で賞を重ねる一大ブランドへと成長した。1925年以降は所有企業が転々とし、1998年からはバカルディ社の傘下にある。
ブレンドの心臓部(キーモルト)を担うのが、ハイランドのアバフェルディ蒸留所。1896年に礎石が据えられ、1898年に生産を始めた、デュワーズのための蒸留所である。蜂蜜を思わせるまろやかな甘みが、デュワーズらしさの背骨になっている(→なぜアバフェルディは「デュワーズの心臓」と呼ばれるのか)。
ただし、デュワーズはアバフェルディ一つでできているわけではない。運営会社ジョン・デュワー&サンズは、アバフェルディのほかにクライゲラヒ、オルトモア、ロイヤル・ブラックラ、マクダフという計5つの蒸留所を所有しており、18年の公式説明は「5つの蒸溜所でつくられたキーモルト」を軸にすると述べている。とはいえブレンドに使う原酒はそれだけではない。12年の公式説明によれば「アバフェルディを中心とした40種類以上の原酒」をブレンドしており、自社蒸留所のキーモルトが味の骨格を担い、その周りに多数の原酒が層を重ねる——という設計だ。
そして最大の特徴が「ダブルエイジ」と呼ばれる製法である。複数の原酒をブレンドしたあと、その混ぜ合わせた酒をもう一度オーク樽に戻し、数か月間なじませる(マリッジ=結婚と呼ばれる工程)。この一手間で角が取れ、原酒同士が溶け合った滑らかな口当たりが生まれる。
なぜハイボールでこれほど人気なのか
日本でデュワーズが定番として親しまれる最大の理由は、ハイボールとの相性の良さにある。ほんのりスパイシーでいて突出したクセがなく、炭酸で割っても風味が痩せない絶妙なバランス。スモーキーさはごく控えめなので、ウイスキーの煙たさが苦手な人でもすっと飲める。食事にも寄り添いやすく、「とりあえずの一杯」を一段上質にしてくれる立ち位置だ。
その主役が「ホワイト・ラベル」だ。1899年、初代マスターブレンダーのA.J.キャメロンが生み出した一本で、度数は40度。700mlのほか、200mlの小瓶や1.75Lの大容量も流通している。まず味を確かめたいなら小瓶、気に入って常備するなら大容量、と使い分けられるのはこのブランドの強みだ。

飲み方は、よく冷やしたハイボールが王道。ウイスキー1に対して炭酸3〜4ほどの割合で、レモンピールを軽く添えると香りが立つ。グラスと氷を先に冷やしておく、炭酸は氷に当てないよう静かに注ぎ、混ぜるのは縦に一回だけ——といった基本を押さえるだけで、家の一杯はかなり店に近づく(→、)。
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🏴 スコットランド ・ アバフェルディ蒸留所ほか ・ ブレンデッド ・ 18年 ・ 40%
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