ラフロイグ、テイスティングノートなしの14年が空港免税店にも
ウィレム・デフォーと組んだ限定品「ウィレム・バイ・ウィレム」が、2026年8月1日のヒースロー空港を皮切りに世界の免税店へ広がる。14年、53.7%。公式のテイスティングノートを付けずに出荷される1本だ。
ラフロイグが2026年7月30日、俳優ウィレム・デフォーとの限定ボトル「ウィレム・バイ・ウィレム」を世界の空港免税店へ展開すると発表した。製品自体は2026年春に発表され、英国と米国ではすでに発売されている。今回は新製品ではなく、免税店チャネルへの展開だ。8月1日から11日までロンドン・ヒースロー空港ターミナル5で先行し、以降はシンガポール・チャンギ、ムンバイ、デリー、ドバイの各空港へ広がる。
ノートを付けずに出す
このボトルの特徴は、公式のテイスティングノートが付いていないことだ。映画の現場で使われる「ノーノーツ」、つまり注文なしという言い回しにちなみ、飲み手が自分の言葉で受け取ることを促す設計になっている。造り手の側が香りと味を規定して手渡すのが当たり前になっているカテゴリで、あえてそれを外した形だ。
中身は14年、700ml、度数53.7%。アメリカンオーク(バーボン樽)で熟成させたあと、オロロソシェリー樽で仕上げている。デフォーは2025年9月にラフロイグのブランドアンバサダーに就任した。愛好家組織と同じ「フレンド・オブ・ラフロイグ」という呼称が使われている点は、この蒸留所らしい。樽の選定にはシニアウイスキーメーカーのサラ・ダウリングが加わった。オロロソとPXで仕上がりがどう変わるかはシェリー樽の種類(オロロソとPX)に整理している。
ラフロイグらしさはどこにあるか
ラフロイグはアイラ島南岸の蒸留所で、消毒液や正露丸にたとえられる強烈な個性で知られる。好き嫌いがはっきり割れる銘柄で、その理由はラフロイグが愛され、嫌われる理由にまとめた。
定番の10年がバーボン樽主体で潮とヨードを前に出すのに対し、今回はオロロソでの仕上げが入る。近年のラフロイグはシェリー樽やPX樽を使った変化球を継続的に出しており、その系譜に置ける1本だ。ピートの効き方についてはピート(泥炭)で解説している。
日本の空港には来るのか
現時点で公表されている展開先に、日本の空港は含まれていない。アジアではシンガポール・チャンギのみで、インドと中東が続く形だ。国内の免税店で見かける可能性は当面低く、乗り継ぎで該当空港を通る機会がある人以外は、並行輸入を待つことになる。発売時の希望小売価格は英国で139ポンド、米国で156ドル。免税店での価格と、限定という以上の本数は公表されていない。
ブランドの成り立ちはラフロイグ、蒸留所はラフロイグ蒸留所のページで確認できる。運営するのはサントリー傘下のサントリーグローバルスピリッツ(2024年にビームサントリーから改称)だ。
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