ザ・マッカラン「ハーモニーコレクション」が完結 最終テーマはココナッツ
サステナブルなパッケージを軸に続いてきたザ・マッカランのシリーズが、2026年8月4日発売の第6弾で幕を閉じた。テーマはココナッツで、フレッシュとトーステッドの2種構成。価格は各140ポンド。
ザ・マッカランが2026年8月4日、「ハーモニーコレクション」の最終作を発売した。テーマはココナッツ。「インスパイアード・バイ・フレッシュココナッツ」と「インスパイアード・バイ・トーステッドココナッツ」の2種で、いずれも希望小売価格は140ポンドだ。2021年に始まったシリーズは、これで第6弾にして完結となる。
廃棄されるココナッツ繊維が箱になる
このシリーズの主題は、中身よりもむしろ外側にあった。毎回、素材の副産物や端材を化粧箱に転用してきたシリーズで、今回使われたのは廃棄されるココナッツの繊維である。温室効果ガスを出さない工程を経て黒みを帯びた素材になり、化粧箱に使われている。
中身のほうは、シェリー製造用に仕立てたアメリカンオークの樽と、バーボンを詰めていた樽を組み合わせて熟成させている。度数はフレッシュ側が46.3%、トーステッド側が43.3%。公式のノートは、フレッシュ側が新鮮なココナッツ、柑橘、トロピカルフルーツ、トーステッド側が焙煎したココナッツ、クレームキャラメル、ホワイトチョコレートという方向だ。マスターウイスキーメーカーのカーステン・キャンベルは、樽の選定と熟成によってココナッツの風味を前面に引き出したと説明している。樽の種類が香りをどう決めるかはシェリー樽熟成で整理している。
「素材で括る」という手法の終着点
第1弾は2021年の「リッチカカオ」。以降はコーヒー、牧草、オーク、茶葉と、素材を変えながら続いてきた。

Macallan Harmony Collection Vibrant Oak
🏴 スコットランド ・ ザ・マッカラン蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 44.2%
シェリー樽由来の重厚さで知られるザ・マッカランにとって、このシリーズは定番とは別の実験枠だった。年次限定という枠組みは保ちつつ、毎回まったく違う素材を持ち込むことで、蒸留所の名前だけに頼らない語り口を作ってきたとも言える。それが6作で区切られた。
日本から買えるか
フレッシュココナッツは英国のハロッズ、セルフリッジズ、フォートナム&メイソンなどの取扱店と公式オンラインストア、トーステッドココナッツは世界各地の空港が販路とされている。日本国内の正規流通については、現時点で発表がない。免税店向けの版があるぶん、海外へ出る機会に空港で遭遇する可能性のほうが現実的だろう。140ポンドという値付けは、定番の12年より上、18年よりはかなり下という位置にある。
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