マッカランの種類と選び方——シェリーオーク・ダブルカスク・トリプルカスク、3つのレンジの違いと最初の一本
「シェリーオーク」「ダブルカスク」「トリプルカスク」に年数まで加わって迷いがちなマッカラン。レンジ(樽構成)の違いと年数の考え方を整理し、あなたに合う最初の一本の選び方を案内します。
高級シングルモルトの代名詞ともいえるマッカラン。いざ買おうとすると、「シェリーオーク」「ダブルカスク」に加えて12年・15年・18年……と種類が多く、どれを選べばいいのか迷いがちです。この記事では、マッカランのレンジ(樽構成)の違いと年数の考え方を整理し、あなたに合う最初の一本の選び方を案内します。
マッカランとはどんなウイスキー
マッカランは1824年、スコットランド・スペイサイドのイースター・エルキーズで創業した、スコットランドで最初に正式なライセンスを得た蒸留所のひとつです。「キュリアスリー・スモール・スチル」と呼ばれる小ぶりな蒸留器から生まれる、濃厚でフルーティーな原酒が持ち味。そして何より、シェリー樽で熟成させたリッチな味わいで世界的な評価を築いてきました。オークションで高値がつくことも多く、コレクター人気の高い銘柄です。
マッカランの樽は、スペイン・ヘレスのボデガでシェリー酒を詰めて「シーズニング(仕込み)」したのち空にして運ばれる、自社が手配した専用樽です。この樽づかいの違いこそ、レンジを分ける鍵になります。
混乱のもとは「レンジ×年数」の二軸
マッカランの銘柄は、〈どんな樽で熟成したか〉というレンジと、〈何年寝かせたか〉という年数の掛け算で決まります。現在のコアレンジは、おもに「ダブルカスク」と「シェリーオーク」の2系統。まずここを押さえれば、一気に見通しがよくなります。
ダブルカスク——バランス型、最初の一本に
ダブルカスクは、シェリーで仕込んだヨーロピアンオークとアメリカンオークの2種類の樽を組み合わせたレンジ。シェリーの甘みと、バニラやオレンジのような軽やかさが調和し、角の取れた飲みやすさが魅力です。価格も比較的手が届きやすく、「まずマッカランを知りたい」という人の一本目に向いています。

The Macallan Double Cask 12 Year Old
🏴 スコットランド ・ ザ・マッカラン蒸留所 ・ シングルモルト ・ 12年 ・ 43%
シェリーオーク——マッカランの真髄、濃厚
シェリーオークは、ヨーロピアンオークのシェリー樽だけで熟成させる、マッカランの原点というべきレンジ。ドライフルーツやレーズン、スパイスを思わせる、濃く深い味わいが際立ちます。同じ12年でもダブルカスクより一段リッチで、「これぞマッカラン」と評されるのはこちら。価格はやや上がりますが、シェリー樽らしさを存分に味わいたいなら第一候補です。

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