
WHY THIS TASTE
二十四節気シリーズ第3弾、2021年5月発売のシングルモルト。厚岸産のピーテッドモルトにミズナラ樽由来の香木のニュアンスを重ね、55度で仕上げる。海を思わせるスモークと塩気に、白檀やオリエンタルスパイスといった和の余韻が絡み合う。節気「芒種」は稲や麦など芒(のぎ)を持つ穀物の種をまく頃を指す。

この味を生む蒸留所
厚岸蒸溜所北海道厚岸町に立つ、堅展実業の蒸溜所である。2016年11月、道東初の蒸溜所として設立された。堅展実業の社長は、アイラ島によく似た風土の中で伝統的な製法を守るウイスキー造りを目指し、この地を選んだ。厚岸町の冷涼で湿潤な気候と、湿原のピート層の上に建つ立地が特徴だ。厚岸の湿原には、湿原寄りは草中心のピート、海に近い場所は海藻成分を含むピートという珍しい2種が存在する。2010年に計画を開始、2013年に試験熟成、2015年着工、2016年10月に蒸留を開始した。2020年からは、二十四節気にちなんだ「厚岸シングルモルトウイスキー」シリーズを四季折々にリリースする、北海道の道東を代表する造り手だ。
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厚岸Akkeshi
北海道東部・厚岸町の堅展実業が2016年から蒸溜を開始した厚岸蒸溜所のシングルモルト。スコットランドの伝統製法を踏襲しつつ、冷涼湿潤な気候と海霧、ピートを含む尾幌川の仕込み水など土地の個性を生かしたウイスキー造りを目指す。スコットランドのフォーサイス社の技術協力のもと設備を導入し、日本の四季をテーマにした「二十四節気シリーズ」などを展開している。
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店頭で見かける金色のシール。日本にもTWSCという品評会があり、銘柄を伏せた採点で賞が決まる。ただし1本を飲むのは8〜10人で、2026年は出品594アイテムの半分に金賞以上がついた。最高金賞との違いまで、仕組みから読み解く。

山崎も白州も手に入りにくい今、選択肢になるのが小さな蒸溜所の一本。厚岸・桜尾・遊佐・嘉之助・三郎丸・静岡を味と造りの方向から整理し、買う前に知っておきたい前提と手頃な入口まで案内する。