
Lochranza (Arran)
スコットランド、アラン島北部の村ロッホランザに立つ蒸留所である。1994年、チーバス・ブラザーズの元ディレクターで、ノルマンディー上陸作戦の退役軍人でもあるハロルド・カリーが創業した。多くの蒸留所が閉鎖に追い込まれていた時代に、あえて島に蒸留所を興し、1837年の南部ラッグ蒸留所閉鎖以来155年ぶりに、アラン島へ合法的なウイスキー造りを蘇らせた。初留は1995年6月29日。当初は「アラン蒸留所」と呼ばれたが、2019年に姉妹蒸留所ラッグが開業した際、南部のラッグと区別するため「ロッホランザ蒸留所」へ改称された。ただしシングルモルトは今も「アラン」の名で親しまれている。島の清らかな湧水と伝統的な製法で、主にノンピートのフルーティな酒質を、バーボン樽やシェリー樽に育む。アラン・ルネッサンスの立役者だ。
ロッホランザは、主にノンピートの、クリーンでフルーティ、島ならではの潮気をほのかに帯びた酒質を得意とする。伝統的な製法でバーボン樽やシェリー樽に丁寧に熟成させ、フレッシュな果実味と島の空気を思わせる爽やかさを引き出す。年に一度のピーテッド「マクリ・ムーア」も手がけるが、重厚なピートは姉妹蒸留所ラッグが担い、ロッホランザはノンピートの明るい個性を追求している。
ロッホランザ蒸留所は、1994年、チーバス・ブラザーズの元ディレクター、ハロルド・カリーによって、アラン島北部の村ロッホランザに創業した。カリーは蒸留家ではなく商業畑の出身で、戦後リヴァプールで酒類業に入り、シーグラムを経て1961年にチーバス・ブラザーズを率いるべくスコットランドへ赴いた人物だ。多くの蒸留所が閉鎖されていた時代に、あえて島に蒸留所を興し、1837年のラッグ蒸留所閉鎖以来155年ぶりに、アラン島に合法的なウイスキー造りを蘇らせた。初留は1995年6月29日、正式開業は同年8月17日である。当初は「アラン蒸留所」と称したが、2019年に島南部へピーテッドを造る姉妹蒸留所ラッグが開業すると、両者を区別するため北部のこの蒸留所は「ロッホランザ蒸留所」へと改称された。運営はアイル・オブ・アラン・ディスティラーズが担う。
蒸留所はスコットランド、アラン島北部の村ロッホランザに立つ。島の清らかな湧水を仕込みに用い、山と海に囲まれた美しい環境で造りを行う。「スコットランドの縮図」とも呼ばれる変化に富んだアラン島の自然が、この蒸留所を包んでいる。のちに島南部にピーテッドを造る姉妹蒸留所ラッグが加わり、アラン島は2つの蒸留所を擁するに至った。
定番の「アラン10年」を核に、シェリー樽の「シェリーカスク」、年一回のピーテッド「マクリ・ムーア」、各種ウッドフィニッシュや長熟リリースを展開する。いずれもブランド名「アラン」を冠し、フレッシュでフルーティな島のシングルモルトとして親しまれている。


Arran Quarter Cask The Bothy
🏴 スコットランド ・ ロッホランザ蒸留所(アラン) ・ シングルモルト ・ NAS ・ 56.2%
Arran Sherry Cask The Bodega
🏴 スコットランド ・ ロッホランザ蒸留所(アラン) ・ シングルモルト ・ NAS ・ 55.8%


Arran Lochranza Castle 21 Year Old (Explorers Series Vol. 2)
🏴 スコットランド ・ ロッホランザ蒸留所(アラン) ・ シングルモルト ・ 21年 ・ 47.2%

The Robert Burns Blended Scotch Whisky
🏴 スコットランド ・ ロッホランザ蒸留所(アラン)ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 40%

りんごや洋梨、シトラス、花のような香りが主役の「飲みやすくて香りのいい」ウイスキーを8本厳選。入門の定番から目先の変わった一本まで、フルーティー・華やか系の選び方とあわせて紹介します。

スコッチの公式な産地は5つで、そこに「アイランズ」は入っていない。それでも棚に並ぶこの呼び名の正体と、スカイ・オークニー・マル・ジュラ・アランで驚くほど違う味、最初の一本の選び方。

1月25日のバーンズ・ナイト。ハギスに詩を捧げ、ウイスキーで乾杯し、最後は「蛍の光」でお開きにする。その原曲を世に出した詩人ロバート・バーンズは、のちに酒の税を取り立てる酒税官になった人だった。

スコッチの多くが二百年前の創業年を誇るなか、アランのラベルにあるのは1995年。かつて五十の蒸溜所があったとされる島から、なぜウイスキーは150年以上も消えていたのか。建築家の何気ない一言、450ポンドの債券、イヌワシに止められた工事——ロッホランザとラッグ、二軒の物語を読み解く。

この蒸留所が属する地域
スコットランド公式のウイスキー協会が定める5地域には含まれないが、業界で慣例的に用いられる分類で、アイラ島を除くスカイ島、オークニー諸島、マル島、ジュラ島、アラン島などの蒸留所を指す。海に囲まれた立地から塩気・潮風を感じさせる個性が共通しつつ、島ごとに異なる表情を持つ。
アイランズを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。