
WHY THIS TASTE
スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズに捧げ、世界ロバート・バーンズ連盟が公認するシングルモルト。エックスバーボン樽を主体に一部シェリー樽を合わせ(およそ7対3)、43度・無着色で軽快に仕上げる。バニラや柑橘、麦芽の穏やかな甘みが中心で、クセが少なく親しみやすい。アラン入門やギフトに向く定番。

この味を生む蒸留所
ロッホランザ蒸留所(アラン)スコットランド、アラン島北部の村ロッホランザに立つ蒸留所である。1994年、チーバス・ブラザーズの元ディレクターで、ノルマンディー上陸作戦の退役軍人でもあるハロルド・カリーが創業した。多くの蒸留所が閉鎖に追い込まれていた時代に、あえて島に蒸留所を興し、1837年の南部ラッグ蒸留所閉鎖以来155年ぶりに、アラン島へ合法的なウイスキー造りを蘇らせた。初留は1995年6月29日。当初は「アラン蒸留所」と呼ばれたが、2019年に姉妹蒸留所ラッグが開業した際、南部のラッグと区別するため「ロッホランザ蒸留所」へ改称された。ただしシングルモルトは今も「アラン」の名で親しまれている。島の清らかな湧水と伝統的な製法で、主にノンピートのフルーティな酒質を、バーボン樽やシェリー樽に育む。アラン・ルネッサンスの立役者だ。
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アランArran
スコットランド・アイル・オブ・アラン島のロッホランザ蒸溜所で造られるシングルモルト。1995年、元シーバス・ブラザーズ幹部ハロルド・カリーらにより設立され、およそ160年ぶりに島内での合法的なウイスキー製造を復活させた。ロッホ・ナ・デイヴィーの清らかな水を仕込みに使用し、柑橘系(オレンジやライム)を思わせる爽やかな蒸溜所らしさが特徴とされる。
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スコッチの多くが二百年前の創業年を誇るなか、アランのラベルにあるのは1995年。かつて五十の蒸溜所があったとされる島から、なぜウイスキーは150年以上も消えていたのか。建築家の何気ない一言、450ポンドの債券、イヌワシに止められた工事——ロッホランザとラッグ、二軒の物語を読み解く。

1月25日のバーンズ・ナイト。ハギスに詩を捧げ、ウイスキーで乾杯し、最後は「蛍の光」でお開きにする。その原曲を世に出した詩人ロバート・バーンズは、のちに酒の税を取り立てる酒税官になった人だった。