
WHY THIS TASTE
他のスペイサイド蒸留所とは異なり、いまだにワームタブ(蛇管式冷却機)で冷却を行う数少ない蒸留所で、これにより硫黄っぽさを伴う重厚な酒質になる。バーボン樽とシェリー樽で別々に熟成した原酒を組み合わせ、南国果実を思わせる力強い個性に仕上げている。

この味を生む蒸留所
クライゲラヒ蒸留所スコットランド・スペイサイド、クライゲラヒの村に立つ蒸留所である。1891年、ピーター・マッキーとアレクサンダー・エドワードが創業した。設計は名匠チャールズ・ドイグが手がけ、その象徴たるパゴダ屋根が今も建物を飾る。マッキーの人気ブレンド「ホワイトホース」向けのモルトを供給するために建てられた。最大の特徴は、スコットランドでも数少ない、ワームタブ(虫桶式凝縮器)を今も使い続ける点だ。ワームタブは銅との接触を抑えて硫黄分を残すため、大胆で硫黄っぽい個性が生まれ、長い樽熟成のなかでその硫黄香が肉のようなミーティーな風味へと変化する。現在はバカルディ傘下のデュワーズ社が所有する、骨太な造り手だ。
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クライゲラヒCraigellachie
スコットランド・スペイサイドの村クライゲラヒーにある同名蒸溜所のシングルモルト。1891年創業、現在はジョン・デュワー&サンズ社が所有し、主にデュワーズのブレンデッドウイスキーの原酒として使われる。ワームタブ式冷却器を用いる伝統的な製法により、フルーティーで力強い個性的な味わいを生み出す。年間約400万リットルを生産する中規模蒸溜所。
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スーパーのブレンデッドに一流モルトが入っているのはなぜか。スコッチは1社では1本を完成させられない産業です。会社をまたぐ原酒の契約、現金を介さない樽の交換、そして63.5%という共通の数字から、その相互依存を読み解きます。

スーパーで1000円台で買える定番ブレンデッド、ホワイトホース。その心臓部には個性派アイラモルトのラガヴーリンが据わり、1926年のスクリューキャップ採用が業界を変えた。白い馬の名に隠された物語を読み解く。

クライゲラヒやモートラックに漂う、肉や煮野菜を思わせる骨太な風味。その多くは「ワームタブ」という古い冷却装置に由来する。なぜ蒸気の冷やし方ひとつで酒質がここまで変わるのか、銅接触と硫黄という視点から解き明かす。