
WHY THIS TASTE
2020年に年1回の限定品として始まり、2024年のレンジ再編で定番に昇格した16年。限定時代は版ごとに樽の構成が大きく変わり、2020年の初版はチョコレートモルトを使ってシェリー樽とポート樽で厚みを加え、2022年版はオロロソとペドロヒメネスのシェリー樽をバーボン樽に組み合わせ、2023年版はエックスバーボン樽で熟成した原酒をドウロ渓谷のトウニーポート・パイプで仕上げた。定番化後の現行品はエックスバーボン樽での熟成に整理され、46.4度・ノンチルフィルター・無着色で瓶詰めされる。40度の12年より度数が高く、果実味に厚みがある。

この味を生む蒸留所
フェッターケアン蒸留所スコットランド東部ハイランド、アバディーンシャーのフェッターケアンに立つ蒸留所である。1824年、ウイスキー合法化を推し進めた立役者サー・アレクサンダー・ラムゼイが創業した、1823年の酒税法後にスコットランドで初めて正式に免許を得た蒸留所の一つだ。最大の特徴は、他に類を見ない「銅の冷却リング」を備えたスチルである。1950年代に導入されたこの装置は、蒸留中にスチルのネック外側へ冷水を流し、還流を高めると同時に、銅と蒸気の接触を増やす。これにより、クリーンでトロピカルフルーツを思わせる、軽やかで果実味豊かな酒質が生まれる。現在はワイト&マッカイ(フィリピンのエンペラドール傘下)が所有する、独自製法の造り手だ。
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フェッターケアンFettercairn
1824年創業、スコットランド・ハイランドの老舗蒸溜所。1973年よりホワイト&マッケイ傘下。かつては軽やかな原酒だったが、2011年からの蒸溜方式変更で濃厚で力強いスタイルへ転換したことで知られる。銅製の背高ポットスチルとワームタブ式冷却器を用いる伝統的な設備を保持しつつ、シェリー樽熟成による重厚な味わいのシングルモルトを主体に展開している。
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