
Fettercairn
スコットランド東部ハイランド、アバディーンシャーのフェッターケアンに立つ蒸留所である。1824年、ウイスキー合法化を推し進めた立役者サー・アレクサンダー・ラムゼイが創業した、1823年の酒税法後にスコットランドで初めて正式に免許を得た蒸留所の一つだ。最大の特徴は、他に類を見ない「銅の冷却リング」を備えたスチルである。1950年代に導入されたこの装置は、蒸留中にスチルのネック外側へ冷水を流し、還流を高めると同時に、銅と蒸気の接触を増やす。これにより、クリーンでトロピカルフルーツを思わせる、軽やかで果実味豊かな酒質が生まれる。現在はワイト&マッカイ(フィリピンのエンペラドール傘下)が所有する、独自製法の造り手だ。
フェッターケアン最大の特徴は、スコットランドで他に類を見ない「銅の冷却リング」を備えたスチルだ。1950年代に導入されたこの装置は、蒸留中にスピリッツスチルのネック外側へ冷水を流す。これにより還流が高まり、銅と蒸気の接触が増すことで、雑味がそぎ落とされる。結果として、クリーンでトロピカルフルーツを思わせる、軽やかで果実味豊かな酒質が生まれる。この独自の製法こそが、フェッターケアンの個性の核である。
フェッターケアン蒸留所は、1824年、ウイスキーの合法化を推し進めた立役者サー・アレクサンダー・ラムゼイによって、アバディーンシャーのフェッターケアンに創業した。1823年の酒税法の後、スコットランドで初めて正式に免許を得た蒸留所の一つであり、同国最古級の免許蒸留所として知られる。長い歴史のなかで幾度も所有者を変え、現在はワイト&マッカイ(フィリピンのスピリッツ企業エンペラドール傘下)が所有する。2018年には設備を刷新し、シングルモルトのラインナップも一新された。
蒸留所はスコットランド東部ハイランド、アバディーンシャーの村フェッターケアンに立つ。ケアンゴーム山地の東麓、穏やかな農村地帯に位置し、清冽な水に恵まれる。良質な大麦の産地でもあるこの地の恵みが、フェッターケアンの果実味豊かな酒質を育んでいる。東ハイランドの落ち着いた風土が、その造りを支えている。
定番の「フェッターケアン12年」「16年」を核に、22年やヴィンテージなどの長熟リリースを展開する。銅の冷却リングが生むトロピカルフルーツの香味は、他にない個性として近年高く評価される。スコットランド最古級の免許蒸留所という歴史と、独自の冷却リング製法を併せ持つ、東ハイランドの造り手である。


この蒸留所が属する地域
スコットランド本土北部・中央部に広がる地理的に最も広大な地域区分で、内陸から海沿い、島嶼部まで含むためスタイルの幅がきわめて広い。北部はスモーキーで力強く、南部は軽やかで、内陸はドライという傾向があるとされ、グレンモーレンジィやダルモアなど個性豊かな蒸留所が点在する。
ハイランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。