
WHY THIS TASTE
2015年3月に登場した、響で初めて年数表記を外した一本。山崎・白州のモルト原酒と知多のグレーン原酒を組み合わせ、ミズナラ樽で長期熟成させたモルトを軸のひとつに据えることで、年数表記のある上位品と地続きの香りの骨格を保っている。使用原酒の酒齢は平均10年程度とされる。43度。瓶に刻まれた24面のカットは二十四節気を表し、シリーズ共通の意匠を受け継ぐ。長期熟成原酒の制約を受けにくい設計で、響を常時手に取れるようにした入り口の一本。

この味を生む蒸留所
山崎蒸溜所大阪府三島郡島本町、天王山の麓に立つ、日本初のモルトウイスキー専門蒸溜所である。1923年、サントリー創業者・鳥井信治郎が、本格的な国産ウイスキー造りを志し、スコットランドで学んだ竹鶴政孝を招いて建設した。鳥井は「天王山があって、木津川・桂川・宇治川の三川が合流するから朝靄もかかる、水質もいい、交通も便利だ」とこの地を選んだ理由を語っている。かつて茶人・千利休が茶室「待庵」を構えたほど水質に恵まれた土地でもある。三川合流による湿潤な気候が、熟成に適した環境を生む。多彩な木樽・原酒を仕込み分け、複雑な味わいを追求する。2023年に創業100周年を迎えた、日本ウイスキー発祥の地だ。
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響Hibiki
1989年、サントリー創業90周年を記念して誕生した高級ブレンド。山崎・白州のモルト原酒と知多のグレーン原酒という、サントリーが持つ3蒸留所すべての個性を一本にまとめ上げる「和の調和」を体現する。六角形のボトルは日本の暦・二十四節気になぞらえた24面カットで、繊細な意匠も国内外で高く評価されてきた。
山崎・白州・知多という自社3蒸留所の原酒で構成されるが、具体的な熟成年数の内訳や配合比は非公開。
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ウイスキーグラスは食洗機に入れていいのか。グラスメーカーは「洗える」と言い、洗剤メーカーは「クリスタルガラスは使えない」と書く。食い違いを解くと、条件と日本の水質という論点が出てくる。

週に1,500のサンプルを嗅いで、口にするのは1つ——あるブレンダーはそう語る。20〜30%まで薄めて鼻で裁く造り手の流儀を、シーバスブラザーズ、サントリー、フォアローゼズら本人たちの証言からたどる。

ジムビームは主力蒸溜所の蒸留を2026年いっぱい止めている。スコットランドでも減産が相次いだ。この十年言われ続けた「品薄」は終わったのか、そして棚の値段は下がるのか——数字で確かめる。

1,000円台の普段飲みからプレミアムまで、ウイスキーの値札は上がり続けている。だが原因は「人気だから」だけではない。輸出は2022年をピークに2年減り、2025年も最高値に届いていない。メーカー発表の改定内容と統計から、値上げの内訳を分解する。

「テキーラだけは無理」「あの夜の一本は匂いだけで胃が縮む」——それは意志の弱さではなく、一度きりで成立する味覚嫌悪学習だった。標的に選ばれるのが馴染みの薄い酒である理由、そして頭痛では「避ける」で済むのに、吐き気だけが「嫌い」を作る理由を読み解く。

重厚なデキャンタに移せば、ウイスキーは良くなるのか。答えはノーだ。それでも350年あまり生き延びてきたデキャンタの役割と、鉛クリスタルに入れっぱなしにしたときのリスク、そして器が主役になる場面を整理する。