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ウイスキーの「なぜ」を読むメディア。製法・蒸留所・ブランド・ボトル・コラムの5層で味の理由を解き明かします。

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山崎蒸溜所
DISTILLERY

山崎蒸溜所

Yamazaki

大阪府三島郡島本町、天王山の麓に立つ、日本初のモルトウイスキー専門蒸溜所である。1923年、サントリー創業者・鳥井信治郎が、本格的な国産ウイスキー造りを志し、スコットランドで学んだ竹鶴政孝を招いて建設した。鳥井は「天王山があって、木津川・桂川・宇治川の三川が合流するから朝靄もかかる、水質もいい、交通も便利だ」とこの地を選んだ理由を語っている。かつて茶人・千利休が茶室「待庵」を構えたほど水質に恵まれた土地でもある。三川合流による湿潤な気候が、熟成に適した環境を生む。多彩な木樽・原酒を仕込み分け、複雑な味わいを追求する。2023年に創業100周年を迎えた、日本ウイスキー発祥の地だ。

🇯🇵日本日本サントリー
創業1923年·水源離宮の水·掲載ボトル20本

フレーバーの傾向

フルーティーバニラ・カラメルモルティ
フルーティー3.8バニラ・カラメル3.8モルティ3.7

なぜこの味になるのか

山崎は、多彩な蒸溜器と樽の組み合わせで、複雑で奥行きのある原酒を仕込み分ける。ミズナラ樽熟成をはじめ、シェリー樽、ワイン樽、ポート樽など多様な木材を用い、幅広い個性の原酒を生み出す。この「マルチプル・マチュレーション」の哲学が、ブレンダーの手で複雑な味わいへと結実する。華やかな香りと、ミズナラ由来の白檀を思わせる香木のニュアンスが持ち味だ。

歴史

山崎蒸溜所は、1923年、サントリー創業者・鳥井信治郎が、本格的な国産ウイスキー造りを志して建設した、日本初のモルトウイスキー専門蒸溜所である。鳥井は、スコットランドのキャンベルタウンでウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝を招き、大阪府三島郡島本村(現・島本町)にこの蒸溜所を築いた。竹鶴はのちに独立し、ニッカウヰスキーを創業する。2023年、蒸溜所は創業100周年を迎え、日本ウイスキーの歴史そのものを体現する存在となっている。

立地と水

蒸溜所は大阪府三島郡島本町、天王山の麓、木津川・桂川・宇治川(淀川)の三川が合流する地点近くに立つ。鳥井信治郎は「天王山があって、三川が合流するから朝靄もかかる、水質もいい、交通も便利だ」とこの地を選んだ理由を語った。茶人・千利休が名水を求めて茶室「待庵」を構えたほど、この地の水質は古くから知られている。三川合流がもたらす湿潤な靄が、熟成にも独特の影響を与える。

34.8930, 135.6720Googleマップで見る ↗
BOTTLES

この蒸留所のボトル

定番の「山崎12年」「18年」を核に、ノンエイジの「山崎」やミズナラ樽仕上げの限定リリースを展開する。ワールド・ウイスキー・アワードなど国際的な賞を数多く受賞し、日本ウイスキーの名を世界に知らしめた立役者だ。三川合流の地に築かれた日本初のモルト蒸溜所として、100年を超える歴史を刻む、日本ウイスキーの原点である。

18年
山崎 18年

Yamazaki 18 Years Old

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所 ・ シングルモルト ・ 18年 ・ 43%

21年
響 21年

Hibiki 21 Years Old

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ 21年 ・ 43%

LIMITED EDITION 2023
山崎 LIMITED EDITION 2023

Yamazaki Limited Edition 2023

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 43%

Bottle
碧 Ao アイリッシュエディション

Suntory Ao Irish Edition

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

Bottle
トリス エクストラ

Torys Extra

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 40%

オールド
オールド

Suntory Old

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

サントリー エクセレンス
サントリー エクセレンス

Suntory Excellence

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

サントリー ホワイト
サントリー ホワイト

Suntory White

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 40%

サントリー レッド
サントリー レッド

Suntory Red

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 39%

ジャパニーズハーモニー
響 ジャパニーズハーモニー

Hibiki Japanese Harmony

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

ストーリー・オブ・ザ・ディスティラリー 2026エディション
山崎 ストーリー・オブ・ザ・ディスティラリー 2026エディション

Yamazaki Story of the Distillery 2026 Edition

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 43%

スモーキープレジャー
碧 Ao スモーキープレジャー

Suntory Ao Smoky Pleasure

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

ディスティラーズリザーブ
山崎 ディスティラーズリザーブ

Yamazaki Distiller's Reserve

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 43%

トリス クラシック
トリス クラシック

Torys Classic

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 37%

リミテッドエディション2022
山崎 リミテッドエディション2022

Yamazaki Limited Edition 2022

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 43%

ローヤル
サントリー ローヤル ローヤル

Suntory Royal

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

季(TOKI)
季(TOKI)

Suntory Toki

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

山崎 12年
山崎 12年

Yamazaki 12 Year Old

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所 ・ シングルモルト ・ 12年 ・ 43%

碧 Ao
碧 Ao

Ao

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

角瓶
角瓶

Suntory Kakubin

🇯🇵 日本 ・ 山崎蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 40%

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なぜ白州は「森香る」ウイスキーと呼ばれ、これほど愛されるのか——南アルプスの森に建つ、サントリー二番目の蒸溜所
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なぜ白州は「森香る」ウイスキーと呼ばれ、これほど愛されるのか——南アルプスの森に建つ、サントリー二番目の蒸溜所

緑のボトルと「森香るハイボール」で知られる白州。標高708mの森に建つサントリー二番目の蒸溜所が、なぜ「森香るウイスキー」と呼ばれ、これほど愛されるのか——立地・水・多彩な原酒から読み解く。

読了 3分 · 歴史
なぜ響は「ジャパニーズウイスキーの頂点」と憧れられるのか——調和という思想と、90年目に生まれた一本
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なぜ響は「ジャパニーズウイスキーの頂点」と憧れられるのか——調和という思想と、90年目に生まれた一本

サントリー創業90周年に生まれたブレンデッド「響」。名前・ボトル・味わいのすべてに貫かれた「調和」という思想と、山崎・白州・知多の原酒が響き合う理由、そして手に入りにくくなった今の姿までを読み解く。

読了 3分 · 歴史
マッカラン vs 山崎——「シェリーの一本柱」と「多彩を束ねる」、二大“憧れ”シングルモルトはどう違う?
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マッカラン vs 山崎——「シェリーの一本柱」と「多彩を束ねる」、二大“憧れ”シングルモルトはどう違う?

スコッチのマッカランと日本の山崎。二大「憧れ」のシングルモルトは、味の設計思想が対照的だ。生い立ち・造り・樽・味わいを並べ、「どちらが自分好みか」と最初の一本の選び方を整理する。

読了 4分 · 地域比較
「世界一のウイスキー」はどうやって決まるのか——WWA・IWSCなどの品評会と、ジム・マレーの『バイブル』の違い
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「世界一のウイスキー」はどうやって決まるのか——WWA・IWSCなどの品評会と、ジム・マレーの『バイブル』の違い

「世界一のウイスキー」という言葉をよく見かけるが、誰がどう決めているのか。ブラインド審査の国際品評会(WWA・IWSC)と、一人の評論家が書く『ウイスキー・バイブル』の違いから、その称号の読み解き方までを整理する。

読了 4分 · 歴史
デュワーズ vs 角瓶——家ハイボールの定番はどっち?スコッチと日本、味・造り・使い分け
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デュワーズ vs 角瓶——家ハイボールの定番はどっち?スコッチと日本、味・造り・使い分け

スーパーで並ぶ二大「家ハイボール」用ウイスキー、デュワーズ ホワイトラベルとサントリー角瓶。1899年のスコッチと1937年の日本の定番を、味・造り・値段・向く割り方まで比べ、あなたのハイボールに向く一本を案内する。

読了 9分 · 地域比較
なぜトリスは戦後から今も「日本人の最初のウイスキー」であり続けるのか——「うまい、やすい」と、アンクルトリスの時代
History

なぜトリスは戦後から今も「日本人の最初のウイスキー」であり続けるのか——「うまい、やすい」と、アンクルトリスの時代

1946年、焼け跡の日本に「うまい、やすい」の合言葉で生まれたトリス。トリスバー、アンクルトリス、名コピーライターたち——背伸びしない一杯が、なぜ約80年も日本のウイスキーの入口であり続けるのかを読み解く。

読了 4分 · 歴史
なぜサントリーオールドは「だるま」と呼ばれ、かつて世界一売れたウイスキーになったのか——昭和の水割りと、二本箸作戦
History

なぜサントリーオールドは「だるま」と呼ばれ、かつて世界一売れたウイスキーになったのか——昭和の水割りと、二本箸作戦

丸い黒瓶から「だるま」と呼ばれたサントリーオールド。1950年の発売から二本箸作戦と水割り文化で国民的な一本となり、1980年前後には世界一売れたウイスキーになった。その栄光と今をたどる。

読了 4分 · 歴史
生まれ年のウイスキーを贈る・探す——「蒸留年」で選ぶ“同い年の一本”の見つけ方と予算の目安
How to drink

生まれ年のウイスキーを贈る・探す——「蒸留年」で選ぶ“同い年の一本”の見つけ方と予算の目安

生まれた年に蒸留された「同い年の一本」を、どこで・いくらで探すか。ボトラーズや専門店の当たり方、予算のリアル、買う前の注意点、手が届かないときの代替案までを整理します。

読了 5分 · 飲み方
なぜサントリーローヤルの栓は「鳥居」のかたちなのか——「酉」を模した瓶と、鳥井信治郎が最後に遺した黄金比
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なぜサントリーローヤルの栓は「鳥居」のかたちなのか——「酉」を模した瓶と、鳥井信治郎が最後に遺した黄金比

サントリーローヤルの瓶は漢字の「酉」を、栓は山崎蒸溜所の丘に立つ椎尾神社の鳥居をかたどっている。1960年、「創業60周年」を掲げて世に出たこの一本に、鳥井信治郎は何を託したのか。

読了 5分 · 歴史
なぜ世界の名だたるウイスキーは、たった数社の巨大企業に「所有」されているのか——ディアジオ、ペルノ、サントリーが動かす業界地図
History

なぜ世界の名だたるウイスキーは、たった数社の巨大企業に「所有」されているのか——ディアジオ、ペルノ、サントリーが動かす業界地図

「山崎」と「ジムビーム」は同じ会社のもの——棚に並ぶ銘柄の多くは、ディアジオ・ペルノ・サントリーなど一握りの巨大企業に所有されている。ウイスキー業界の「所有」をめぐる買収と再編の物語をたどる。

読了 3分 · 歴史
なぜスコットランド生まれのリタは「日本ウイスキーの母」と呼ばれるのか——余市に眠る、竹鶴政孝の妻の生涯
History

なぜスコットランド生まれのリタは「日本ウイスキーの母」と呼ばれるのか——余市に眠る、竹鶴政孝の妻の生涯

朝ドラ『マッサン』のモデル、竹鶴リタ。故郷スコットランドを離れ、後半生を北海道・余市で生きた一人の女性の物語と、彼女が「日本ウイスキーの母」と呼ばれる理由をたどる。

読了 3分 · 歴史
山崎と余市は何が違うのか——サントリーとニッカ、日本を代表する二つのシングルモルトの飲み分け
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山崎と余市は何が違うのか——サントリーとニッカ、日本を代表する二つのシングルモルトの飲み分け

山崎はサントリー、余市はニッカ。同じ山崎蒸溜所で出会い、別々の道を歩んだ二人が生んだ、日本を代表するシングルモルト。温暖な風土と多彩な樽の山崎、北の海と石炭直火の余市——味の個性と選び方を整理する。

読了 5分 · 地域比較
なぜ日本人はウイスキーを「水割り」で飲むのか——世界では珍しい“薄めて飲む”習慣が根づいたわけ
History

なぜ日本人はウイスキーを「水割り」で飲むのか——世界では珍しい“薄めて飲む”習慣が根づいたわけ

「ウイスキーを水で割る」水割りは、じつは世界的に見ると日本的な飲み方。焼酎を割ってきた下地と、1970年代の「和食にウイスキー」というサントリーの一手、卓上で自分好みに仕上げる流儀から、なぜこの習慣が根づいたのかをたどる。

読了 4分 · 歴史
なぜ二度の大戦で、ウイスキーは造れなくなったのか——穀物を奪われた蒸溜所と、チャーチルの一行
History

なぜ二度の大戦で、ウイスキーは造れなくなったのか——穀物を奪われた蒸溜所と、チャーチルの一行

二つの大戦で、スコットランドではウイスキーの蒸留が止まり、第二次大戦下のアメリカでは蒸溜所が魚雷の燃料を造った。日本では大日本果汁(現ニッカ)が海軍の監督工場になる。ウイスキーが戦争に弱い理由と、樽に残った「空白の年」の話。

読了 5分 · 歴史
なぜポットスチルは銅でできているのか——硫黄を掴み、痩せて、20〜30年で作り替えられる器
Production

なぜポットスチルは銅でできているのか——硫黄を掴み、痩せて、20〜30年で作り替えられる器

蒸溜所の象徴、銅のポットスチル。ステンレスのほうが安く丈夫なのに、なぜ銅なのか。硫黄を掴む化学と、その代償として器が痩せていく「消耗品」としての宿命から、あの美しい釜の正体を読み解く。

読了 6分 · 製法解説
なぜ鳥井信治郎は、誰も信じなかった日本のウイスキーに賭けることができたのか——赤玉で稼ぎ、貧しい町に診療院を開いた男
History

なぜ鳥井信治郎は、誰も信じなかった日本のウイスキーに賭けることができたのか——赤玉で稼ぎ、貧しい町に診療院を開いた男

山崎蒸溜所に金を出したのはサントリー創業者・鳥井信治郎だった。13歳の丁稚奉公で覚えた「調合」、赤玉ポートワインの成功、白札の失敗、そして同じ手で開き続けた無料の診療院。竹鶴政孝の影に隠れがちな、もう一人の主役をたどる。

読了 5分 · 歴史
なぜウイスキーは宇宙へ送られたのか——アードベッグとサントリーが無重力で確かめようとした「熟成」の正体
Production

なぜウイスキーは宇宙へ送られたのか——アードベッグとサントリーが無重力で確かめようとした「熟成」の正体

アイラの蒸溜所は2011年、ニューメイクを国際宇宙ステーションへ送った。サントリーも「まろやかさ」の解明に挑んだ。宇宙実験が投げかけた熟成と重力の問いと、まだ分かっていないこと。

読了 10分 · 製法解説
なぜ蒸溜所は、酒を造る工場なのに見学者を招き入れるようになったのか——1969年に開いた一枚の扉と、年270万件の訪問
History

なぜ蒸溜所は、酒を造る工場なのに見学者を招き入れるようになったのか——1969年に開いた一枚の扉と、年270万件の訪問

蒸溜所はもともと、一般客に語る動機がない場所だった。1969年にグレンフィディックが開いた受付棟から、年270万件の訪問を集める産業へ。蒸溜所見学が生まれた理由と、日本の人気蒸溜所で製造現場が抽選制になった事情をたどる。

読了 11分 · 歴史
なぜ明石の小さな酒蔵は、山崎の完成より5年早く「ウイスキー製造免許」を取っていたのか——1919年の一枚と、蔵自身が「最古」を名乗らない理由
History

なぜ明石の小さな酒蔵は、山崎の完成より5年早く「ウイスキー製造免許」を取っていたのか——1919年の一枚と、蔵自身が「最古」を名乗らない理由

日本のウイスキーの始まりは1924年の山崎——だがその5年前、兵庫県明石市の日本酒蔵がウイスキー製造免許を取っている。「日本最古の免許」と語られる一枚を検証すると、この蔵の106年がむしろ面白く見えてくる。

読了 6分 · 歴史
なぜ空になったウイスキー樽は、捨てられずに「次の仕事」へ回されるのか——タバスコを仕込み、ビールを育て、最後は煙と家具になる木の話
Production

なぜ空になったウイスキー樽は、捨てられずに「次の仕事」へ回されるのか——タバスコを仕込み、ビールを育て、最後は煙と家具になる木の話

ウイスキーを育て終えた樽は、そこで捨てられるわけではありません。何度も詰め替えられ、削り直され、そこから先はタバスコの仕込み樽、ビールの熟成樽、スモーキングチップ、家具の木材へと道が分かれます。1本の樽が使い切られるまでをたどります。

読了 6分 · 製法解説
バーのウイスキー1杯は、なぜその値段なのか——ボトル1本から取れる杯数と、チャージ・原価率の内訳
How to drink

バーのウイスキー1杯は、なぜその値段なのか——ボトル1本から取れる杯数と、チャージ・原価率の内訳

酒屋で5,000円のシングルモルトが、バーでは1杯1,500円。その差はどこへ行くのか。1杯の量・原価率・チャージ・酒税という実際の数字で伝票を分解し、どの一杯が割高でどの一杯が割安なのかを見分ける物差しを整理する。

読了 8分 · 飲み方
サントリーウイスキーの種類と選び方——角瓶・オールド・リザーブ・ローヤル・知多・碧・山崎まで、10本を「価格の段」で並べ直す
How to drink

サントリーウイスキーの種類と選び方——角瓶・オールド・リザーブ・ローヤル・知多・碧・山崎まで、10本を「価格の段」で並べ直す

サントリーのウイスキーは棚に10本以上並ぶ。角瓶とオールドの差、リザーブとローヤルの差、知多と碧の立ち位置——価格の「段」ごとに何が変わるのかを整理し、目的別に最初の一本を選ぶ。

読了 8分 · 飲み方
なぜ酒売り場で「ニッカウヰスキー」だけが「ヰ」と書くのか——1946年に表記から外れた仮名と、「井戸の井」で登記しようとした社名
History

なぜ酒売り場で「ニッカウヰスキー」だけが「ヰ」と書くのか——1946年に表記から外れた仮名と、「井戸の井」で登記しようとした社名

裏ラベルの製造者名は「ニッカウヰスキー株式会社」。1946年の「現代かなづかい」で表記から外れたはずの「ヰ」が、なぜ酒売り場ではこの一社にだけ残るのか。井戸の「井」で登記しようとした逸話と、法律の側が「ウイスキー」で固まった理由をたどる。

読了 9分 · 歴史
なぜトリス クラシックとブラックニッカ クリアは37度なのか——酒税が下げ止まる数字と、スコッチが40%を切れない事情
How to drink

なぜトリス クラシックとブラックニッカ クリアは37度なのか——酒税が下げ止まる数字と、スコッチが40%を切れない事情

スーパーの棚に40度と37度が並ぶ理由の一つは、国税庁の税率表にある。瓶売りの度数帯では、37度が最低税額のまま届くいちばん高い数字だ。その出どころと、味の側の理屈。

読了 6分 · 飲み方
なぜウイスキーのCMは、飲む瞬間に「喉元」を映さないのか——業界が自分に課した朝5時〜夕方6時と、25歳という線
History

なぜウイスキーのCMは、飲む瞬間に「喉元」を映さないのか——業界が自分に課した朝5時〜夕方6時と、25歳という線

ウイスキーやハイボールのCMで飲み下す瞬間が映らないのは、演出の好みではない。酒類業界の自主基準に「喉元アップの描写はしない」と明記されているからだ。時間帯・出演者年齢・禁じ手の中身と、その線引きが生まれた経緯をたどる。

読了 7分 · 歴史
ウイスキーに「資格」はあるのか——検定とコニサー、そして日本に22人だけの「マスター・オブ・ウイスキー」
How to drink

ウイスキーに「資格」はあるのか——検定とコニサー、そして日本に22人だけの「マスター・オブ・ウイスキー」

ウイスキーにも腕前を測るものさしはあるのか。日本には気軽な「ウイスキー検定」と職業寄りの「ウイスキーコニサー」という二系統があり、最上位のマスター・オブ・ウイスキーは累計22名。級・受験料・日程の違いと、自分に向いているのはどちらかを整理する。

読了 6分 · 飲み方
飲まない一本を売ってもいいのか——酒税法が引く「継続」の一語と、いま免許を取っても山崎を全国に売れない理由
How to drink

飲まない一本を売ってもいいのか——酒税法が引く「継続」の一語と、いま免許を取っても山崎を全国に売れない理由

もらったまま棚に眠る一本。フリマに出せば売れるが、違法なのか。酒税法が「販売業」を分ける基準は本数ではなく「継続」だった。免許が要らない範囲と、いま通信販売の免許を取っても大手の定番銘柄を全国に売れない理由を整理する。

読了 8分 · 飲み方
なぜウイスキーの値段は、この数年ずっと上がり続けているのか——「12年」と書かれた一本の量は、十数年前に決まっている
History

なぜウイスキーの値段は、この数年ずっと上がり続けているのか——「12年」と書かれた一本の量は、十数年前に決まっている

1,000円台の普段飲みからプレミアムまで、ウイスキーの値札は上がり続けている。だが原因は「人気だから」だけではない。輸出は2022年をピークに2年減り、2025年も最高値に届いていない。メーカー発表の改定内容と統計から、値上げの内訳を分解する。

読了 10分 · 歴史
なぜビールは16歳で飲めて、ウイスキーは18歳なのか——酒の種類で線を引く国と、アメリカの「21歳」を決めた道路予算
History

なぜビールは16歳で飲めて、ウイスキーは18歳なのか——酒の種類で線を引く国と、アメリカの「21歳」を決めた道路予算

ドイツでは16歳でビールが飲めるのに、ウイスキーは18歳まで待たされる。アメリカの21歳は健康ではなく道路予算で決まり、日本の20歳は成年年齢が18歳になっても動かなかった。国ごとに違う「飲める年齢」の線を、各国の法律からたどる。

読了 10分 · 歴史
角瓶 vs ジムビーム——同じ棚・同じ40度の二本を分けているのは、原料より「樽が何巡目か」
How to drink

角瓶 vs ジムビーム——同じ棚・同じ40度の二本を分けているのは、原料より「樽が何巡目か」

スーパーで並ぶ角瓶とジムビーム。ともに40%で、どちらもハイボールの定番だ。甘い側とドライな側に分かれる背景にあるのは、原料よりも「新樽か、バーボンが使い終わった樽か」という樽の巡目の違いである。

読了 9分 · 飲み方
なぜ戦時下の日本で、ウイスキーだけは増やされたのか——海軍に納めた「イカリ印」と、缶に詰めて戦地へ送られた一杯
History

なぜ戦時下の日本で、ウイスキーだけは増やされたのか——海軍に納めた「イカリ印」と、缶に詰めて戦地へ送られた一杯

米も酒も配給へ向かっていた戦時下、山崎と余市のスチルは止まらなかった。ウイスキーが軍需品に指定されていたからである。英国海軍を手本にした日本海軍の嗜好、寿屋が納めた「イカリ印」、缶に詰めて北の戦場へ送られた余市の一杯。そして残った樽が、戦後の再出発を支えた話。

読了 9分 · 歴史
飲み終えたウイスキーの空き瓶は、どうするのが正解か——40万円台で出品される「山崎25年の空瓶」と、資源に出すときの実務
How to drink

飲み終えたウイスキーの空き瓶は、どうするのが正解か——40万円台で出品される「山崎25年の空瓶」と、資源に出すときの実務

飲み終えた瓶をどうするか。フリマサイトでは希少銘柄の空き瓶が数十万円で出品され、その一部は中身を入れ替える材料になる。売る側・出す側の法的な線引きと、買う側の自衛、そして資源として出すときの実務をまとめた。

読了 11分 · 飲み方
知多 vs 角瓶——3倍を超える値段差はどこから来るのか。角瓶に欠かせないグレーンをつくってきたのは、知多蒸溜所だった
How to drink

知多 vs 角瓶——3倍を超える値段差はどこから来るのか。角瓶に欠かせないグレーンをつくってきたのは、知多蒸溜所だった

同じサントリー、同じハイボール推し、同じ700ml。なのに希望小売価格は1,910円と6,000円(税別)で3倍以上開く。中身の区分とサントリー自身の値付けから差の正体をたどり、料理で決める選び分けまで。

読了 11分 · 飲み方
なぜ同じ日に詰めた樽が、倉庫の「何階に置かれたか」で別の酒になるのか——上と下で逆に動く度数と、樽を手で下ろす蒸溜所
Production

なぜ同じ日に詰めた樽が、倉庫の「何階に置かれたか」で別の酒になるのか——上と下で逆に動く度数と、樽を手で下ろす蒸溜所

同じ蒸溜所で同じ日に詰めた樽でも、熟成庫のどこに置かれたかで色も度数も味も変わる。上の階で度数が上がり下の階で下がる仕組み、中段の「ハニーバレル」、そして樽を動かす・平屋にする・そのまま瓶詰めするという造り手の三つの答えを追う。

読了 9分 · 製法解説
なぜウイスキーの香りは、忘れていた昔の場面を連れてくるのか——匂いだけが通る、記憶への近道
How to drink

なぜウイスキーの香りは、忘れていた昔の場面を連れてくるのか——匂いだけが通る、記憶への近道

グラスに鼻を近づけた瞬間、まったく別の場面が立ち上がる。嗅覚は情動と記憶の領域へほぼ最短距離で届き、匂いで甦る記憶は人生の最初の10年に偏る。ウイスキーが「思い出の酒」になりやすい理由と、一杯を意図して記憶の取っ手にする方法。

読了 12分 · 飲み方
なぜ蒸溜所の見学では、いちばん見たい場所で「写真は禁止です」と言われるのか——12℃で火がつく蒸気と、点火源を13通りに数える規格
Production

なぜ蒸溜所の見学では、いちばん見たい場所で「写真は禁止です」と言われるのか——12℃で火がつく蒸気と、点火源を13通りに数える規格

スチルハウスや熟成庫で撮影が止められるのはなぜか。エタノールの引火点12℃、樽二本で届く消防法の線、点火源を13通りに数える欧州規格、そして「携帯電話で引火」という神話の実際までを辿る。

読了 14分 · 製法解説
なぜウイスキーでいちばん長い時間は、森にあるのか——樽材のオークは平均樹齢100年、ミズナラは成熟まで200年超
Production

なぜウイスキーでいちばん長い時間は、森にあるのか——樽材のオークは平均樹齢100年、ミズナラは成熟まで200年超

12年と書かれた一杯の背後には、平均樹齢100年の木がいる。ミズナラは成熟まで200年超、フランスのメランは100年超の林から。ウイスキーでいちばん長い時間は森にある——そしていま米国のホワイトオークで起きているのは「足りない」ではなく「次が育っていない」という話だ。

読了 9分 · 製法解説
なぜウイスキーの造り手は、自分の判断の答え合わせを十数年後にしかできないのか——入社した年に詰められた樽を、60年後の自分が受け取るまで
History

なぜウイスキーの造り手は、自分の判断の答え合わせを十数年後にしかできないのか——入社した年に詰められた樽を、60年後の自分が受け取るまで

12年物のラベルの数字は、熟成年数であると同時に日付でもある。仕込みの判断と結果の確認が十年以上ずれる産業を、1962年にグラスゴーの在庫係として入った男と、設立から6年しのいだ会社からたどる。

読了 8分 · 歴史
なぜウイスキーの造り手は、あの一杯を飲まないのか——週に1,500を嗅いで、口にするのは1つ
Production

なぜウイスキーの造り手は、あの一杯を飲まないのか——週に1,500を嗅いで、口にするのは1つ

週に1,500のサンプルを嗅いで、口にするのは1つ——あるブレンダーはそう語る。20〜30%まで薄めて鼻で裁く造り手の流儀を、シーバスブラザーズ、サントリー、フォアローゼズら本人たちの証言からたどる。

読了 8分 · 製法解説
なぜ日本のウイスキー広告は、酒そのものより「飲む人」を描いてきたのか——まだ観光で海外へ行けない国で「Hawaiiへ行こう」と言った宣伝部
History

なぜ日本のウイスキー広告は、酒そのものより「飲む人」を描いてきたのか——まだ観光で海外へ行けない国で「Hawaiiへ行こう」と言った宣伝部

1961年、日本人はまだ観光で海外へ行けなかった。それでも寿屋は「トリスを飲んでHawaiiへ行こう!」と広告を打つ。芥川賞作家と直木賞作家がいた宣伝部から、日本のウイスキー広告が売ってきたものをたどる。

読了 8分 · 歴史
なぜ戦後の日本では、酒を飲んだ人が目を失ったのか——1年で中毒2,065人・死亡1,575人という厚生省の数字
History

なぜ戦後の日本では、酒を飲んだ人が目を失ったのか——1年で中毒2,065人・死亡1,575人という厚生省の数字

終戦直後の日本では、酒の顔をした別の液体が売られていた。軍から放出されたメチルアルコールと、厚生省統計が残した1年間の数字。なぜ「目」だったのか、そしてウイスキーはなぜ無事なのかを資料からたどる。

読了 10分 · 歴史
なぜ日本の酒は、「買うもの」ではなく「配られるもの」だった時代があるのか——一世帯ひと月四合と、値段が自由になるまでの二十五年
History

なぜ日本の酒は、「買うもの」ではなく「配られるもの」だった時代があるのか——一世帯ひと月四合と、値段が自由になるまでの二十五年

酒屋の棚から一本を選べること。この当たり前を、日本は一度まるごと失っている。一世帯ひと月四合の配給、切符と交換したビール、そして配給が解けたあとも十五年続いた価格の統制を、記録でたどる。

読了 9分 · 歴史
なぜウイスキーの会社は、蒸溜所から遠く離れた山を手入れしているのか——森と結ぶ協定は原則30年から、長いもので100年
Production

なぜウイスキーの会社は、蒸溜所から遠く離れた山を手入れしているのか——森と結ぶ協定は原則30年から、長いもので100年

蒸溜所の紹介はたいてい「水」から始まる。だがその水を守る仕事は敷地の外、山の中で動いている。原則30年・長いもので100年という森の協定、地下水が届くまでの年月、そして王冠のコルク不足から買われた山の話。

読了 9分 · 製法解説
白州と余市は、どちらも初留を直火で焚いている——「森と海」の対比では見えない、日本の二大シングルモルトの分かれ道
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白州と余市は、どちらも初留を直火で焚いている——「森と海」の対比では見えない、日本の二大シングルモルトの分かれ道

森の白州と海の余市。この対比は有名だが、設備表を並べると別の姿が見えてくる。どちらも初留は直火。分かれ道は蒸溜器・発酵槽・冷却・麦芽の四つで、要は「幅をどこで作るか」の置き場所が違った。

読了 9分 · 地域比較
なぜ山崎12年は、定価より高く売られても違法にならないのか——法が見張っているのは、むしろ「安すぎる値札」のほうだ
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なぜ山崎12年は、定価より高く売られても違法にならないのか——法が見張っているのは、むしろ「安すぎる値札」のほうだ

山崎12年の希望小売価格は税込17,600円。だが実売は2万円台前半。これは違法ではない。日本の法律にはメーカーが決めた値段を小売店に守らせる仕組みが無く、独占禁止法がむしろ原則として禁じているのは、価格を縛る側のほうだった。

読了 10分 · 飲み方
世界でいちばん売れているウイスキーの名前を、私たちは知らない——ジョニーウォーカーの上にいる3本と、「ケース」という単位
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世界でいちばん売れているウイスキーの名前を、私たちは知らない——ジョニーウォーカーの上にいる3本と、「ケース」という単位

世界の販売数量ランキングを開くと、上位はインドの銘柄で埋まっている。ジョニーウォーカーの上に3本、同じ数字に1本。角瓶とトリスはどこにいるのか。2025年の実績から、ウイスキーの世界地図を数字で読み直す。

読了 14分 · 地域比較
なぜウイスキーは「洋酒」と呼ばれるのか——酒税法にも政令にも省令にも、その言葉は一度も出てこない
History

なぜウイスキーは「洋酒」と呼ばれるのか——酒税法にも政令にも省令にも、その言葉は一度も出てこない

酒売り場の「洋酒」の札。だが酒税法にも施行令にも施行規則にも、その言葉は一度も出てこない。それでも免許の区分名、組合の名前、統計の名前として生き続け、ジャパニーズウイスキーの自主基準を作ったのも、その「洋酒」の組合だった。

読了 10分 · 歴史
日本

この蒸留所が属する地域

日本

1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。

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SETOUCHI DISTILLERY

SETOUCHI DISTILLERY

Setouchi

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オリエンタル金沢蒸溜所

オリエンタル金沢蒸溜所

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ガイアフロー静岡蒸溜所

ガイアフロー静岡蒸溜所

Shizuoka (Gaiaflow)

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ニセコ蒸溜所

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産地を越えて味が近い蒸留所

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