
WHY THIS TASTE
スペイサイドの複数蒸留所のモルト原酒をファーストフィルバーボン樽で個別熟成後にヴァッティングする、カクテルベースとしても人気のブレンデッドモルト。

この味を生む蒸留所
キニンヴィ蒸留所スコットランド・スペイサイド、ダフタウンのウィリアム・グラント社の敷地に立つ蒸留所である。1990年7月4日に生産を開始した。グレンフィディックの成功でその原酒がシングルモルト用に確保されたため、ブレンド用のモルトを自社でまかなう必要から、同社が3番目の蒸留所として建てた。バルヴェニー蒸留所の敷地内に建てられ、蒸留棟のみを持ち、自前の糖化棟を持たない珍しい構成だ。コンピューター制御で蒸留を行う。産出原酒は主にウィリアム・グラント社のブレンドに用いられ、とりわけブレンデッドモルト「モンキー・ショルダー」の主要構成原酒として知られる。長く「幽霊蒸留所」と呼ばれた、縁の下の造り手だ。
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モンキー・ショルダーMonkey Shoulder
2005年、ウィリアム グラント&サンズが発売した、当時としては数少ないブレンデッドモルト(グレーン抜き)。伝統的にグレンフィディック・バルヴェニー・キニンヴィという自社3蒸留所のモルトを組み合わせて造られてきたが、現在は「複数のスペイサイド原酒の非公開の組み合わせ」とされる。手作業での麦芽返しで肩を痛める杜氏の姿「モンキー・ショルダー」が名の由来。
伝統的にはグレンフィディック・バルヴェニー・キニンヴィの3蒸留所が核とされてきたが、現行レシピの正確な構成・配合比は非公開。
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英国の法律はスコッチを五つに区分し、そのどれかを容器の前面に表示するよう義務づけている。四つは棚にあるのに、ブレンデッドグレーンだけが見当たらない。その空白の理由と、法律が使われない席を用意した意味をたどる。

棚の飲みかけを2本混ぜたら、どうなるのか。そしてそれは法律上ゆるされるのか。酒税法の条文をたどると、ウイスキー同士・水や炭酸・品目の違う酒で、根拠になる条文が違うと分かる。家でブレンドを試す手順と、味の見当のつけ方まで。

バーンサイド、ウォードヘッド、ウェストポート。スコットランドの蒸溜所リストを探しても見つからない名前のボトルがある。小さじ一杯のよそのモルトが、法律上の身分と名乗る権利を丸ごと変えてしまう仕組みを追う。

2005年ニューヨーク生まれ、IBA公式にも載り、世界のトップバーの定番カクテル12位に入るスコッチのカクテル「ペニシリン」。黄金比8:3:3と最後に浮かべる1、家で作る手順、そして味を決めるベースとフロートの選び方を整理する。

ボトルにちょこんと乗った三匹の猿と、「猿の肩」という奇妙な名前。ウィリアム・グラント社が三つのスペイサイド蒸溜所のモルトだけで仕上げたモンキーショルダーは、なぜ「混ぜて飲む」ことを堂々と掲げ、世界のバーテンダーに愛されるのか。名前の由来と造りから読み解く。

シングルモルトでもブレンデッドでもない「ブレンデッドモルト」。複数の蒸留所のモルトだけを束ねるこの区分の意味と、「ピュアモルト」がスコッチのラベルから消えた理由、そしてタイプ別のおすすめ6本を解説する。