
WHY THIS TASTE
麦芽を40ppmのヘビーピーテッドに仕上げ、ファーストフィル65%・セカンドフィル10%のアメリカンウイスキー樽(バーボン樽)と、セカンドフィルのフレンチワイン樽25%を組み合わせて10年熟成。50度、ノンチルフィルター・無着色。従来のマルチヴィンテージ「スコティッシュ・バーレイ」に代わって定番入りした表現。

この味を生む蒸留所
ブルイックラディ蒸留所ラン半島、インダール湾の対岸に建つブルックラディは「進歩主義者(Progressive)」を名乗る異端児だ。1881年にハーヴェイ三兄弟が創業。長い低迷を経て2001年、マーク・レニエと伝説の職人ジム・マッケュワンらの手で劇的に再興し、2012年からレミー・コアントロー傘下にある。ヴィクトリア朝の古い設備をあえて使い続け、島内での瓶詰めにこだわり、大麦の産地や畑まで問う「テロワール」思想を掲げる姿勢は、スコッチの常識に挑み続けてきた。ノンピートで海の潮を感じさせる看板のラディ、力強くスモーキーなポート・シャーロット、そして世界最高峰のフェノール値を叩き出すオクトモア——一つの蒸留所が三つの人格を持つ。伝統への敬意と革新への渇望が同居する、アイラで最も饒舌な蒸留所である。
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ポートシャーロットPort Charlotte
スコットランド・アイラ島のブルイックラディ蒸溜所が手がけるヘビーピーテッド・シリーズ。フェノール値約40ppmと強い泥炭香を持つが、アイラ島産ではなくハイランド産のピート麦芽を使用する点が他のアイラ系ピーテッドと異なる。ノンチルフィルタード・無着色にこだわり、複数の樽で熟成。蒸溜所は仏レミー・コアントロー傘下。
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ブラインド用のグラスには、中身の色が見えない青や黒のものがある。色を隠すと何が変わるのか——白ワインを赤く染めた2001年の実験と、黒いグラスを使った追試、そしてウイスキーの色が読み違えやすい理由をたどる。

アイラなのにスモーキーとは限らない——無泥炭のクラシック・ラディから世界一泥炭を焚いたオクトモアまで、一つの蒸溜所が極端な「三つの顔」を持つ理由を、閉鎖からの復活とテロワールへの執念から読み解く。