
WHY THIS TASTE
アメリカンオークの新樽で長期熟成させたライ原酒を三種のワイン樽に分けて後熟させ、マデイラ63%・ソーテルヌ30%・ポート7%の比率で組み直す。度数は86プルーフ=43度と、10年の50度よりはっきり低く据えられている。ライ麦のスパイスを高い度数で立てるのではなく、マデイラの干し葡萄、ソーテルヌの杏や蜂蜜、ポートの黒い果実といったワイン樽由来の甘やかさを前に出すための設計だ。同系統のライ原酒でも、後熟樽と瓶詰め度数だけでここまで表情が変わるという対比が、このレンジでの役割になる。

この味を生む蒸留所
アルバータ蒸留所カナダ・アルバータ州カルガリーに立つ、北米最大の100%ライ・ウイスキー生産者である。石油業のフランク・マクマホン、新聞発行人のマックス・ベル、そして蒸留家のジョージ・ライフェルが、西カナダの価値観に根ざしたブランドとして1946年に創業した。カルガリー郊外の23エーカーの土地に築かれ、1988年からビーム・サントリー傘下にある。100%ライ麦から造る「アルバータ・プレミアム」で知られ、100%ライ・ウイスキーを世に出した最初期の造り手の一つとされる。ビア・スチル蒸留、ステンレス・ダブラーでの再蒸留、ポットスチル蒸留という3種の蒸留を使い分ける。カナダで唯一、ベースもフレーバリングも未発芽ライ麦のみで造る蒸留所だ。
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ホイッスルピッグWhistlePig
アメリカ・バーモント州ショアハムの、かつて酪農場だった約500エーカーの敷地を拠点とするライウイスキーのブランド。2007年に創業者ラージ・バクタが土地を取得し、2010年にブランドを立ち上げた。当初はカナダ産の熟成ライ原酒を用いるノンディスティラー・プロダクツとして名を上げ、のちに自社栽培のライ麦と敷地内のオーク材を使う自家生産体制を築いた。国内では2026年4月20日よりアンドスピリッツが正規輸入代理店を務める。
アルバータ・ディスティラーズ(カナダ)から調達したライ・ウイスキーを主体に、自社ショアハム蒸留所(バーモント州)産や米MGPインガーソル蒸留所産の原酒もブレンドに使用。具体的な配合比率や製品ごとの原酒構成は非公開。
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