
WHY THIS TASTE
日本市場でのフラッグシップとして定着している8年熟成表現で、度数は101プルーフと同じ50.5度。年数非表記の101(6〜8年原酒のブレンド)に対し、8年の長期熟成を明示するぶん樽由来のコクと重心の低さが際立ち、重厚でインパクトのあるフルボディに仕上がる。東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)では2021年・2022年に金賞、2020年に銀賞を獲得している。

この味を生む蒸留所
ワイルドターキー蒸留所ケンタッキー州ローレンスバーグ、ケンタッキー川を見下ろす高台に立つ蒸留所である。ルーツはアイルランド移民のリピー家で、1869年にトーマス・リピーが最初の造りを興した。「ワイルドターキー」の名は1940年、七面鳥狩りに持参したバーボンが仲間に絶賛されたことに由来する。1954年に入社し伝説となったマスターディスティラー、ジミー・ラッセルは、1970〜80年代に軽いスピリッツが流行しても味を薄めることを拒み、大胆で妥協なきバーボンを守り抜いた。コーン75%・ライ13%・大麦12%のマッシュビルを、最も深い#4「アリゲーター」チャーの新樽で熟成。低い樽詰め度数と高めのボトリング度数により、濃厚で骨太な香味を実現する、まさに硬派なバーボンの代名詞だ。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
ワイルドターキーWild Turkey
アメリカ・ケンタッキー州ローレンスバーグのワイルドターキー蒸溜所で造られるバーボンウイスキー。1940年、七面鳥狩りに持参した原酒が評判となったことが名前の由来とされる。1980年代からブレンダーを務めたジミー・ラッセルの哲学のもと、高いライ麦比率のマッシュビルと高いプルーフでの樽詰めが特徴。現在はカンパリ・グループが所有し、スパイシーで力強い味わいのバーボンとして世界的に知られる。
このブランドの他のボトルを見る →
同じ棚に並ぶ二本の度数は40%と50.5%。ジャックダニエルは1987年と2002年の二度にわたって瓶詰めの度数を下げ、ワイルドターキーは101プルーフを守り続けた。炭で削る設計と深く焼いた樽で重ねる設計を、原料・工程・飲み方から比べる。

スーパーのバーボン棚に並ぶ二本。どちらも小麦ではなくライ麦を使う王道のレシピなのに、味も値段も違う。分かれ目は熟成年数と瓶詰めの度数、そして棚からは見えない「樽に入れるときの度数」にあった。

どちらもケンタッキー州ローレンスバーグ、車で10〜15分の距離にある二軒。それでも造りは正反対だ。バーボンのレシピを一つに絞るワイルドターキーと、10の原酒を混ぜ分けるフォアローゼズ。違いの理由と選び分けを整理する。

日本で「普通のターキー」はどれ?正規流通のスタンダード・101・8年・12年に、レアブリードやライまで加えて、熟成年数と度数という二つの軸と希望小売価格でラインナップを整理し、飲み方別に選べるようにする。

度数40%が標準の世界で、ワイルドターキーは50.5%——101プルーフを80年以上守り続ける。七面鳥狩りに持ち込まれた一本から生まれた名前と、「薄めない」造りの哲学、ラッセル親子三代の物語をたどる。