ジムビーム vs ジャックダニエル——スーパーで見かける「アメリカン二大定番」、味・造り・ハイボール向きはどう違う?
スーパーやコンビニで必ず見かけるジムビームとジャックダニエル。片やケンタッキーのバーボン、片やテネシーウイスキー。造りの違いから味、ハイボール向き、最初の一本の選び方までを整理します。
スーパーやコンビニの棚に、たいてい並んで置かれている「ジムビーム」と「ジャックダニエル」。どちらもアメリカを代表する定番で、価格帯も近く、日本ではハイボールでよく飲まれます。でも「片方はバーボン、片方はテネシーウイスキー」と聞くと、何がどう違うのか急にあいまいになる人も多いはず。この記事では、分類・造り・味わい・ハイボール向き・最初の一本の選び方まで、二本の違いを整理します。
まず分類が違う——「バーボン」と「テネシーウイスキー」
ジムビームはケンタッキー州クレアモントで造られるケンタッキー・ストレート・バーボン。ジャックダニエルはテネシー州リンチバーグ(1866年創業、アメリカ最古の登録蒸留所)で造られるテネシーウイスキーです。ちなみにジムビームは、現在は日本のサントリー(サントリー・グローバル・スピリッツ)傘下のブランドでもあります。
ややこしいのは、テネシーウイスキーが「バーボンの条件を満たしたうえで、テネシー州で造り、炭で濾す工程を加えたもの」だという点。つまりジャックダニエルは中身としてはバーボンの要件を満たしており、「バーボン」を名乗る資格がありながら、あえて「テネシーウイスキー」を名乗っています。この“炭のひと手間”こそが、両者を分ける最大のポイントです。
造りの違い——原料の配合と「炭で濾す」工程
どちらもトウモロコシを主体に、ライ麦と大麦麦芽を混ぜて仕込みます。配合(マッシュビル)はジャックダニエルがトウモロコシ80%・大麦麦芽12%・ライ麦8%とされ、ジムビームはトウモロコシ約75%にライ麦を1割強。ジムビームのほうがライ麦がやや多く、その分スパイシーさが出やすい設計です。
決定的に違うのが、ジャックダニエルが蒸留後に行うチャコールメロウイング(リンカーン・カウンティ・プロセス)。サトウカエデの炭を約3メートル積んだ槽に、原酒を一滴ずつ通してろ過します。この工程で角が取れ、あのまろやかさとほのかな甘い香ばしさが生まれます。なお、内側を焦がした新品のオーク樽で熟成させる点は、じつは両者に共通するバーボン流の造り。ジャックダニエルはそこに炭ろ過が一手間加わり、ジムビームは樽熟成の香ばしさがまっすぐ味の柱になる、という違いです。


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