
Benromach
スコットランド・スペイサイド、フォレス近郊に立つ蒸留所である。1898年、ダンカン・マッカラムとF・W・ブリックマンが創業した。仕込み水は、フォレスのそばロマック・ヒルにあるチャペルトンの泉から引く。1966〜74年の近代化を経て稼働を続けたが、1983年に正式に閉鎖された。1993年、エルギンの老舗ボトラー、ゴードン&マクファイル社が取得し、1997年から復元に着手。1998年、皇太子時代のチャールズ国王の手で正式に再開され、2004年から新たなモルトの瓶詰めを始めた。1960年代以前のスペイサイドに色濃く、現代では稀となった「クラシック・スペイサイド」——優美でフルーティ、かすかなスモークをまとう酒質——の再現を掲げる、手仕事の造り手だ。
ベンロマックは、1960年代以前のスペイサイドに色濃く、現代では稀となった「クラシック・スペイサイド」の酒質の再現を掲げる。すなわち、優美でフルーティ、そしてかすかなスモークをまとうスタイルだ。少量の仕込みを人の手で丁寧に管理し、軽くピートを効かせた麦芽を用いることで、この昔ながらの個性を蘇らせている。時をかけて、昔ながらのやり方で造る手仕事が、酒質の核にある。
ベンロマック蒸留所は、1898年、ダンカン・マッカラムとF・W・ブリックマンによって、スペイサイドのフォレス近郊に創業した。1966年から74年にかけて近代化され稼働を続けたが、1983年に正式に閉鎖された。1993年、エルギンの老舗ウイスキー商ゴードン&マクファイル社が取得し、1997年から蒸留所を稼働状態へと復元し始めた。1998年、皇太子時代のチャールズ国王の手で正式に再開され、新たなモルトの瓶詰めは2004年から始まった。ゴードン&マクファイルにとって、初めて自ら所有・運営する蒸留所となった。
蒸留所はスコットランド・スペイサイド、モレイのフォレス近郊に立つ。仕込み水は、フォレスのそば、ロマック・ヒルにあるチャペルトンの泉の湧水を用いる。清冽な泉に恵まれたこの地が、優美でフルーティな酒質を育む。フォレスの穏やかな環境が、手仕事を重んじる造りを支えている。
定番の「ベンロマック10年」を核に、「15年」「ベンロマック オーガニック」やカスクストレングス、ヴィンテージ・シリーズを展開する。かすかなスモークをまとった昔ながらのスペイサイド・スタイルが、多くのファンに支持される。老舗ボトラー、ゴードン&マクファイルが手仕事で蘇らせた、クラシックなスペイサイドの造り手である。



Benromach Cask Strength 2007 for JIS
🏴 スコットランド ・ ベンロマック蒸留所 ・ シングルモルト ・ 11年 ・ 56.6%
Benromach Cask Strength 2008 Vintage
🏴 スコットランド ・ ベンロマック蒸留所 ・ シングルモルト ・ 10年 ・ 57.9%
Benromach Contrasts Peat Smoke
🏴 スコットランド ・ ベンロマック蒸留所 ・ シングルモルト ・ 11年 ・ 46%
Benromach Single Cask 2006 Vintage
🏴 スコットランド ・ ベンロマック蒸留所 ・ シングルモルト ・ 12年

Benromach Peat Smoke 2008 Vintage
🏴 スコットランド ・ ベンロマック蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 46%

バーの棚で、同じ蒸留所の名を冠したウイスキーが別々の会社のラベルで並んでいることがある。鍵を握るのは自らは蒸留せず樽を買い付けて瓶詰めする「独立系ボトラー」。その成り立ちと、オフィシャルとは違う味の魅力を読み解く。

発売時点で世界最長熟成の85年ものを世に出したのは、大手ではなくスコットランドの町の食料品店だった。ゴードン&マクファイルが100年以上続ける「新酒の段階で自分の樽を蒸溜所に詰めさせる」流儀と、閉じていたベンロマックを1993年に買って取り戻そうとしたものをたどる。

「オーガニック」と書かれたウイスキーが保証しているのは大麦の育て方で、香味を決める樽は多くの認証で対象外。中古樽のまま認証を保つ造り手と、樽まで有機にした造り手がいる。日本では2025年10月に表示の条件も変わった。

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。