
Caol Ila
ポートアスケイグの北、ジュラ海峡(サウンド・オブ・アイラ)を見下ろす斜面に、巨大なガラス窓を海へ向けて建つのがカリラだ。1846年にヘクター・ヘンダーソンが創業。丘の上のロッホ・ナム・バンから落ちる水と、本土へ樽を送り出すための海路——道より海が物流の主役だった時代の合理が、この立地に刻まれている。アイラ最大の生産能力を持ち、その多くはジョニーウォーカーをはじめとするブレンドの心臓部として消えていく縁の下の力持ちでもある。味わいはオイリーで、レモンやオリーブを思わせる爽やかさをまとった穏やかなスモーク。アイラの中では飲みやすく、入口としても最適だ。運営はディアジオ。海峡を渡る風の冷たさが、そのまま酒質の透明感に通じている。
カリラは、アイラ島最大の蒸留所で、年間650万リットルもの純アルコールを生産する。その酒質は、アイラのピーテッドながら、南岸のラガヴーリンなどより軽やかでクリーン、オイリーな質感を持つのが特徴だ。ピートスモークに、レモンやハーブを思わせる爽やかさが重なる。生産量の約95%はブレンド用に回され、とりわけジョニーウォーカー・ブラックラベルの重要な構成原酒を担う。
カリラ蒸留所は、1846年、ヘクター・ヘンダーソンによって、アイラ島北東部のポート・アスケイグ近郊に創業した。名はゲール語で「アイラ海峡(サウンド・オブ・アイラ)」を意味し、島とジュラ島を隔てる海峡を望む立地にちなむ。経営は苦しく幾度も持ち主を変えたが、1927年にディスティラーズ・カンパニー社(DCL)の傘下に入った。1972年に建物が全面的に取り壊され、ガラス張りのスチルハウスを持つ大型の蒸留所として建て直され、1974年に生産を再開した。現在はディアジオが所有する。
蒸留所はスコットランド、アイラ島北東部、ポート・アスケイグ近郊の海峡を望む地に立つ。ジュラ島を望む「アイラ海峡」の景観は、アイラ屈指の美しさとして知られる。仕込み水は近くのナムバン湖から引く。大型のガラス張りスチルハウスからは海峡を一望でき、島の雄大な自然のただ中で造りが行われている。
定番の「カリラ12年」を核に、「モッホ」やディスティラーズ・エディション、ノンピートの「アンピーテッド」限定なども展開する。だが産出原酒の大半は、ジョニーウォーカーなどのブレンドに用いられる。アイラ最大の生産量を誇り、軽やかでクリーンなスモーキーさでブレンドを支える、海峡を望む造り手である。
Caol Ila 11 Year Old Don Julio Tequila Cask Finish Feis Ile 2026
🏴 スコットランド ・ カリラ蒸留所 ・ シングルモルト ・ 11年 ・ 56.1%





この蒸留所が属する地域
スコットランド西岸の小島で、潮風と豊富なピート(泥炭)を生かした強烈にスモーキーな個性で知られる。ラフロイグ、アードベッグ、ラガヴーリン、ボウモアなど「アイラモルト」の名で世界的に知られる蒸留所が集中し、正露丸や消毒液に例えられるほど個性的な薬品香・ヨード香が特徴とされる。
アイラを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。