
Sakurao
広島湾を望む廿日市市桜尾、1918年創業の中国醸造(現サクラオB&D)が営む蒸溜所である。清酒・焼酎・リキュールを手がけ1920年にはウイスキー免許も得た同社が、2017年にSAKURAO DISTILLERYを設立。ホルスタイン社製ハイブリッドスチルで始め、現在は2基で初留・再留を行う。海からの暖風と山からの冷風がぶつかる桜尾貯蔵庫と、廃線トンネルを使う戸河内貯蔵庫の二拠点で熟成。海と山が育む、広島発の個性豊かなウイスキーだ。
開設当初はドイツ・ホルスタイン社製ハイブリッドスチル1基でウイスキーとジンを兼ねて造っていたが、その後スチルを増設し、現在は2基で初留・再留を行う。2019年からはグレーンウイスキーの製造にも着手。ステンレス製スチルに銅製コラム塔を取り付けた、焼酎造りの技術を生かした独自のハイブリッド蒸留器を用いる。
運営元の中国醸造は1918年、この地に創業した。清酒・焼酎・リキュールを主に手がけ、1920年にはウイスキー製造免許も取得している。2017年、ウイスキーとスピリッツの新たな可能性に挑むべく「SAKURAO DISTILLERY」を設立し、本格的なウイスキー造りへと乗り出した。
蒸留所は広島湾に面した廿日市市桜尾に立つ。海と山に挟まれた立地で、桜尾貯蔵庫には海からの暖かい風と山からの冷たい風が届き、一年を通じて大きな気温差を生む。この寒暖差が熟成を促進する。もう一方の戸河内貯蔵庫は、安芸太田町の国鉄時代の廃線トンネルを利用した冷涼な熟成環境だ。
シングルモルト「桜尾(SAKURAO)」と、戸河内熟成を冠した「戸河内(TOGOUCHI)」を軸に展開する。海と山の二拠点熟成が、広島ならではの個性を各ボトルに刻む。




この蒸留所が属する地域
1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。
日本を深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。