West Cork
アイルランド南部コーク県スキベリーン、国内最大級のアイルランド資本の蒸留所である。幼なじみのジョン・オコンネル、ガー・マッカーシー、デニス・マッカーシーが2003年に創業した。始まりは、デニスの自宅裏の一室に、スイスのシュナップス生産者から買った2基の小さなスチルを置いた、質素なものだった。オコンネル家には(非合法ながら)蒸留の伝統があり、父はウェスト・コークのポッチンの本場クーリア山地コッピーンの出身だった。事業拡大とともに設備の多くを自作し、当時「世界最速のスチル」と称された「ロケット」も生んだ。2020年にマーシュ・ロードの最新鋭蒸留所へ移り、16基のポットスチルと3基の連続式蒸留器で年間約1650万リットルを生む、独立系の雄だ。
事業の拡大に合わせ、蒸留設備の多くを必要に応じて自作してきたのが同社の特徴だ。当時「世界最速のスチル」と報じられた「ロケット」もその一つ。現在は16基のポットスチルと3基の連続式蒸留器を擁し、年間約1650万リットル(LPA)のアルコールを生産する。各ボトルは3回蒸留され、最低3年熟成させたのち、ウェスト・コークの自社施設で瓶詰めされる。自作設備と大規模生産を両立させる独立系の実力派だ。
ウエストコーク蒸留所(ウェスト・コーク・ディスティラーズ)は、幼なじみのジョン・オコンネル、ガー・マッカーシー、デニス・マッカーシーが2003年に創業した。始まりは、デニスの自宅裏の一室に、スイスのシュナップス生産者から買った2基の小さなスチルを据えた質素なものだった。オコンネル家には非合法ながら蒸留の伝統があり、ジョンの父はウェスト・コークのポッチンの本場、クーリア山地コッピーンの出身で、多くの家が自前のスチルを持っていた。2014年にスキベリーンの新蒸留所へ移り、2020年にはマーシュ・ロードの最新鋭施設へと発展した。
蒸留所はアイルランド南部コーク県スキベリーンに立つ。2020年に移ったマーシュ・ロードの最新鋭蒸留所は、完全にアイルランド資本で運営される国内最大のウイスキー蒸留所である。ウェスト・コークの豊かな自然と良質な水に恵まれた地で、蒸留から熟成、瓶詰めまでを自社で一貫して行う。
定番の「ウエストコーク オリジナル」ブレンデッドを入り口に、シングルモルトの各種、ボレー樽やラム樽で仕上げたフィニッシュ・シリーズ、そして急速熟成に挑む「グレンガリフ・シリーズ」などを展開する。自宅の裏部屋からグローバル・ブランドへと成長した、アイルランド資本の独立系の雄である。

この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。