Roe & Co
アイルランド・ダブリンのトーマス・ストリート、ギネスの旧発電所を転用したディアジオの蒸留所である。ブランド名は19世紀のダブリンで最大の蒸留家ジョージ・ロウへの敬意を込める。ロウ家が営んだトーマス・ストリート蒸留所は、最盛期に年産200万ガロンを誇り、英国とアイルランドで最大規模だった。1757年にピーター・ロウが蒸留所を興したが、1926年に閉鎖され、建物の一部はギネス醸造所に組み込まれた。ディアジオは2017年にブランドを復活させ、2019年、旧ギネス発電所を改装して蒸留所を開いた。ダブリンでは125年ぶりの新蒸留所である。モルトとグレーンのブレンドを軸に、2024年には自社蒸留のソレラ・シングルモルトを世に出した。
ROE & COは、モルトとグレーンのウイスキーをブレンドした一本で、グレーンが甘みと果実味を添える。開業当初は既存蒸留所から選び抜いた原酒でブレンドを組んでいたが、新設備での蒸留も進めてきた。2024年2月には、新蒸留所で造った初の自社蒸留ウイスキー「ソレラ シングルモルト(ファースト・エディション)」をリリースし、原酒の熟成が実を結んだ。ブレンドの妙となめらかさを追求する。
ROE & CO蒸留所は、2019年に創業したディアジオ所有のアイリッシュ・ウイスキー蒸留所である。名は19世紀のダブリンで最大の蒸留家ジョージ・ロウへの敬意を込める。1757年にピーター・ロウがダブリンに蒸留所を興し、ロウ家が営んだトーマス・ストリート蒸留所は最盛期に年産200万ガロンを誇り、英国とアイルランドで最大規模だった。1926年の閉鎖後、建物の一部はギネス醸造所に組み込まれた。ディアジオは2017年にブランドを復活させ、2019年6月10日、旧ギネス発電所を改装してダブリンで125年ぶりの新蒸留所を開いた。
蒸留所はダブリンのトーマス・ストリート、ギネスのセント・ジェームズ・ゲート醸造所にほど近い旧発電所(パワーハウス)に立つ。かつてロウ家の巨大蒸留所が栄えた地であり、ダブリンの蒸留黄金期を今に伝える。歴史的な産業建築を再生した拠点が、ブランドの物語性を深めている。
旗艦のブレンデッド「ROE & CO」を核に、2024年の自社蒸留「ソレラ シングルモルト アイリッシュ ウイスキー」を展開する。ジョージ・ロウの遺産を継ぐプレミアム・ブレンドとして、ダブリンの蒸留文化の再興を象徴する存在だ。

この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。