Hercynian Distilling Co. (Hammerschmiede)
ドイツ・ハルツ山地に立つ、国内最大級のシングルモルト生産者である。物語は2002年、南ハルツ山地のウィーダにある1250〜1270年築の古い鍛冶場(ハンマーシュミーデ)での無名の試みに始まった。この鍛冶場は近隣ヴァルケンリート修道院の修道士らが築いたもので、1593年まで修道院の所有だった。長く上質なフルーツブランデーやリキュールで知られたハンマーシュミーデ・マニュファクトゥーアが、2002年からハルツ・シングルモルトの生産を始めた。2019年、スコッチ・ウイスキー協会との係争に敗れ、ブランド名を「ザ・グレン・エルス」から「エルスブルン」へ改称した(「Glen」はスコッチ専用と判断された)。年産約4万リットルを誇る、ドイツ屈指の造り手だ。
ヘルシニアン・ディスティリングは、年産約4万リットルを誇るドイツ最大級のシングルモルト生産者である。長年のフルーツブランデー造りの技を土台に、ハルツ・シングルモルトを造る。ノンピートからピーテッドまで幅広い原酒を、ポート樽やシェリー樽など多彩な樽で熟成させる。手仕事による丁寧な造りが、高い評価を支える。
ヘルシニアン・ディスティリング(旧ハンマーシュミーデ・マニュファクトゥーア)の物語は、2002年、南ハルツ山地のウィーダにある古い鍛冶場「ハンマーシュミーデ」での無名のプロジェクトに始まる。この鍛冶場は1250〜1270年に近隣ヴァルケンリート修道院の修道士らによって築かれ、1593年まで修道院の所有だった。長く上質なフルーツブランデーやリキュールで知られた同社が、2002年からハルツ・シングルモルトを造り始めた。事業は好調で、2005年にはツォルゲの旧湯治館へ移り、樽の一部はハンマーシュミーデに残して熟成させた。2019年9月、スコッチ・ウイスキー協会との係争を経て、ブランド名を「ザ・グレン・エルス」から「エルスブルン」へ改めた。
蒸留所はドイツの中央、ハルツ山地に立つ。中世の修道院に由来する歴史ある鍛冶場と、ツォルゲの旧湯治館を拠点とする。ハルツの山地の清らかな水と冷涼な気候が、造りと熟成の背景となっている。
シングルモルト「エルスブルン(旧ザ・グレン・エルス)」を核に、「ザ・アルリク」「ウィローバーン」「エンペラーズ・ウェイ」といったブランドを展開する。「ザ・ジャーニー」やシングルカスクは、ジム・マレーの『ウイスキー・バイブル』で95.5点を得るなど、ドイツ最高峰のシングルモルトとして国際的に評価されている。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。