
WHY THIS TASTE
12年以上熟成した原酒を、バーボン樽とシェリー樽の2種類の樽で熟成させてヴァッティングする構成は、40度で瓶詰めされる12年ダブルカスクと同系統。違いは瓶詰めの仕様で、冷却濾過(チルフィルター)を行わずに48度で詰めている。低温で濁りのもとになる脂肪酸などの成分が残るため、口当たりはややオイリーで厚みがあり、熟した果実にチョコレートやキャラメル、シナモンのスパイスが続く。加水すると軽く白濁することがある。

この味を生む蒸留所
アベラワー蒸留所スコットランド・スペイサイド、スペイ川とラワー・バーンが合流するアベラワーに立つ、ベン・リネスの麓の蒸留所である。1879年、地元の実業家ジェームズ・フレミングが、ファイフ伯から土地の借地権を得て建設し、1880年12月から生産を始めた。仕込み水は敷地に湧く「セント・ドロスタンの泉」で、初期コルンバ派の修道士にちなむ。最大の特徴は、大半の原酒をファーストフィルのアメリカンオーク樽と元オロロソシェリー樽で別々に12年以上熟成させ、瓶詰め前に巧みに掛け合わせる「ダブルカスク」製法だ。この二種の樽の結婚が、豊かなシェリーの甘みとバニラの調和した、まろやかで芳醇な酒質を生む造り手だ。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
アベラワーAberlour
スペイサイドを代表するシングルモルト蒸溜所の一つ、アベラワー。1879年に地元の銀行家ジェームズ・フレミングの出資で創業し、現在はシーバス・ブラザーズ(ペルノ・リカール)傘下にある。オロロソ・シェリー樽で最低12年熟成させる「ダブルカスク・マチュレーション」製法が特徴で、フルーティかつ芳醇な味わいを持つ。フランスをはじめ世界的に人気が高く、売上上位のシングルモルトの一つに数えられる。
このブランドの他のボトルを見る →