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ウイスキーの「なぜ」を読むメディア。製法・蒸留所・ブランド・ボトル・コラムの5層で味の理由を解き明かします。

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チルフィルタード/ノンチルフィルター
METHOD

チルフィルタード/ノンチルフィルター

Chill Filtration

影響するフレーバー軸:バニラ・カラメルモルティ

ウイスキーを氷点近くまで冷やして脂肪酸やエステルを取り除く濾過工程で、行うか行わないかで口当たりが変わる。

なぜこの工程がこの香りを生むのか

チルフィルタード(冷却濾過)は、瓶詰め前のウイスキーを氷点近くまで冷やし、その状態で細かい金属フィルターに通す工程である。低温にすると長鎖脂肪酸やタンパク質、エステル類が凝集して粒子化するため、これをフィルターで除去できる。目的はほぼ美観面にあり、冷却濾過をしないウイスキー(ノンチルフィルター)は、43%程度以下のアルコール度数で冷やされたり加水されたりすると白く濁る「スコッチミスト」と呼ばれる現象を起こすことがあり、これを防ぐために業界で広く行われてきた。 一方で、除去される長鎖脂肪酸やエステルは口当たり(マウスフィール)に大きく寄与する成分でもあり、これらを残すノンチルフィルター仕様のウイスキーは、よりオイリーで丸みのある厚みを感じさせるとされる。ブラインドテイスティングでは味そのものへの影響はごくわずかとされる一方、舌触りの違いは比較的わかりやすいため、近年は美観よりも味わいを優先し、あえて濾過をかけない「ノンチルフィルター」「非冷却濾過」を売りにするボトルが増えている。

BOTTLES

この製法を採用しているボトル29件

すべて見る →
14年
トミントール 14年

Tomintoul 14 Year Old

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ トミントール蒸留所 ・ シングルモルト ・ 14年 ・ 46%

Bottle
マックミラ スヴェンスク・ルーク

Mackmyra Svensk Rök

🇸🇪 スウェーデン ・ マックミラ蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 46.1%

Bottle
ファーカレン シングルモルト

Fercullen Single Malt Irish Whiskey

🇮🇪 アイルランド ・ パワーズコート蒸留所(ファーキュレン) ・ シングルモルト ・ NAS ・ 46%

Bottle
ザ・レイクス ザ・ワン シグネチャーブレンド

The Lakes The One Signature Blended Whisky

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 イングランド ・ レイクス蒸留所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 46.6%

Bottle
玉山 シグネチャー

Yushan Signature

🇹🇼 台湾 ・ ナントウ蒸留所(オマー) ・ シングルモルト ・ NAS ・ 46%

ダブルカスク
グレンスコシア ダブルカスク

Glen Scotia Double Cask

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ グレンスコシア蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 46%

陸
陸

Kirin Riku

🇯🇵 日本 ・ 富士御殿場蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 50%

シングルモルト
アイル・オブ・ラッセイ シングルモルト

Isle of Raasay Single Malt

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ アイルオブラッセイ蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 46.4%

12年
グレンギリー 12年

Glen Garioch 12 Year Old

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ グレンギリー蒸留所 ・ シングルモルト ・ 12年 ・ 48%

Bottle
ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ

The Glenlivet Nadurra Oloroso

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ ザ・グレンリベット蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 60.7%

カスクストレングス
Bottle
クライヌリッシュ セレクトリザーブ

Clynelish Select Reserve

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ クライヌリッシュ蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 56.1%

カスクストレングス
ビッグピート
ビッグピート

Big Peat

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スコットランド ・ アードベッグ蒸留所ほか ・ ブレンデッドモルト ・ NAS ・ 46%

COLUMNS

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「前に買ったときはもっと美味しかった気がする」。同じラベルの一本で起きるこの感覚を、造り手の側の事情(バッチ・樽・仕向地・年数表記)と、飲み手の側の条件(酸化・保存・グラス・体調)に切り分けて確かめる。

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コーヒーの染みは縁だけが濃い輪になるのに、ウイスキーの一滴はほぼ均一な円盤しか残さない。グラスの底の模様に気づいた写真家が査読論文の共著者になるまでと、加水量で乾き方が三通りに変わる話。

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アルゼンチンの家族蒸溜所が、2つの樽を軍用機で南極へ送った。マイナス35度の小屋で3年。造り手は蒸発が抑えられたようだと言うが、確かめるには度数を測るしかない。8つの大陸を比べる分析が2026年7月に始まった。

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ウイスキーグラスは食洗機に入れていいのか。グラスメーカーは「洗える」と言い、洗剤メーカーは「クリスタルガラスは使えない」と書く。食い違いを解くと、条件と日本の水質という論点が出てくる。

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樽に入れれば焼酎も色づく。それなのに棚の樽貯蔵焼酎はどれも淡い。着色度には0.080という上限があり、超えたぶんはろ過で抜かれている。しかも縛られているのは色だけではなかった。ウイスキーの側から見ると、この線の意味が見えてくる。

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「余韻が長い」とは何秒のことなのか——ワインは1秒を1カウダリーと数え、ウイスキーは目盛りを作らなかった

「フィニッシュ:長い」——テイスティングノートの最後の一行は、何秒のことなのか。ワインが1秒を1カウダリーと数えるのに対し、ウイスキーは目盛りを作らなかった。口の中で余韻を支えている成分の正体をたどる。

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グラスや瓶の底に、黒い粒や白いもやが見えることがある。正体は二系統に分かれる。白いものなら、温度を戻して消えるかどうかが決め手になる。飲んで大丈夫なのか、そして樽の沈殿物をあえて瓶に残すボトラーの話。

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原料は穀物と水と酵母。それでも「ウイスキーはヴィーガンか」という問いは消えない。グルテンと違い、蒸留ではこの問いに答えが出ないからだ。清澄という工程と、シェリー・ポート・ビールという樽ごとに異なる前歴を辿る。

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