
WHY THIS TASTE
アメリカのライウイスキーは法律上ライ麦51%以上あればよいが、これは有機ライ麦100%だけで仕込む。ベイキングスパイスや赤胡椒、ジンジャーブレッドといった香りが強く立ち、余韻はメープルシロップの甘さを残しながら乾いていくのはそのためだ。熟成は30ガロンの内側を焦がしたアメリカンオーク新樽で、小樽ゆえに樽香が早く乗る。瓶詰めは40度と、47度のバーボンおよびフォーグレーンより低い。3本のコアレンジではアルコールの当たりが最も穏やかで、ライ麦のスパイスの輪郭をそのまま読み取れる一本になっている。

この味を生む蒸留所
コーヴァル蒸留所イリノイ州シカゴのレイブンズウッド地区に立つ、1800年代半ば以来シカゴ初となった蒸留所である。2008年、ロバート・バーネッカー博士と妻ソナット・バーネッカー・ハート博士の夫妻が創業した。政府や学術の世界でキャリアを築いた二人が、ロバートのオーストリア由来の蒸留の伝統と最新技術を融合させようと新たな道を選んだ。KOVALの名は、ソナットの曾祖父がウィーンから単身渡米して人生を切り拓いた際の愛称であり、ロバートが蒸留を学んだ祖父の姓シュミット(=Kovalのドイツ語相当)にも通じる。有機穀物を用い、ハートカットのみを使い、30ガロンの小樽でシングルバレル瓶詰めする、こだわりの造り手だ。
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コーヴァルKoval
シカゴのコーヴァル蒸留所が手がけるウイスキーブランド。原料は全量オーガニック認証の穀物で、コーンとミレット(キビ)で仕込むバーボン、コーンを使わないフォーグレーン、ライ麦100%のライという3本を常設のコアレンジとする。いずれも業界標準より小さい30ガロン樽で熟成させ、複数樽をブレンドせず1樽ずつシングルバレルで瓶詰めするため、ラベルには樽番号が記される。日本にも輸入されており国内の酒販店で入手できる。
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