
WHY THIS TASTE
創業者・竹鶴政孝が手がけ、1962年に発売したロングセラーブレンデッド。バーボン樽・シェリー樽の原酒をヴァッティングし、バニラやナッツ、スパイスの香りに芳醇なコクを重ねた、まろやかでバランスの取れた味わいに仕上げている。43度。

この味を生む蒸留所
余市蒸溜所北海道余市町に立つ、ニッカウヰスキー発祥の蒸溜所である。1934年、「日本ウイスキーの父」竹鶴政孝が創業した。竹鶴は理想のウイスキー造りの地を求め、スコットランドに似た気候、豊かな水、澄んだ空気を持つこの地にたどり着いた。良質な大麦と、スモーキーな風味を生むピート(草炭)が豊富に採れることも決め手となった。最大の特徴は、今や世界でも稀となった「石炭直火蒸溜」。石炭をくべて直接スチルを熱するこの製法は、力強く重厚な酒質を生む。90年にわたり受け継がれてきた「竹鶴の火」だ。事務所棟など10棟が国の重要文化財に指定されている、日本ウイスキー史の聖地である。
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スーパーニッカSuper Nikka
1962年、竹鶴政孝が前年に亡くなった妻リタに捧げるべく、息子・威と共に余市蒸溜所に籠って造り上げた高級ブレンド。当初は年産1000本程度と稀少で「幻のスーパーニッカ」と呼ばれた。余市の力強くスモーキーな男性的モルトと、宮城峡の華やかで柔らかな女性的モルト、そして同蒸溜所のカフェグレーンを組み合わせる。
上記2蒸留所の原酒に加え、海外産グレーンウイスキーも一部使用されるが、具体的な配合比は非公開。
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裏ラベルの製造者名は「ニッカウヰスキー株式会社」。1946年の「現代かなづかい」で表記から外れたはずの「ヰ」が、なぜ酒売り場ではこの一社にだけ残るのか。井戸の「井」で登記しようとした逸話と、法律の側が「ウイスキー」で固まった理由をたどる。

朝ドラ『マッサン』のモデル、竹鶴リタ。故郷スコットランドを離れ、後半生を北海道・余市で生きた一人の女性の物語と、彼女が「日本ウイスキーの母」と呼ばれる理由をたどる。

日本のシングルモルトの原点、ニッカ余市。竹鶴政孝がスコットランドに似た土地を求めて開いた蒸溜所が、石炭直火蒸留とワームタブで生む力強い酒質。なぜこれほど愛されるのかを読み解く。

NHK朝ドラ「マッサン」のモデル、竹鶴政孝。サントリー最初の蒸溜所を建て、ニッカを興した一人の技師は、なぜ二つの巨人の源流となり「日本ウイスキーの父」と呼ばれるのか。留学ノートと余市への旅から読み解く。