
WHY THIS TASTE
ニッカ創業者・竹鶴政孝の名を冠したブレンデッドモルト。石炭直火蒸溜で力強い余市モルトと、間接加熱でライトな宮城峡モルトという対照的な個性の原酒を、バーボン樽・シェリー樽熟成でヴァッティング。43度、単一蒸溜所モルトにはない華やかさと飲みやすさを両立させている。

この味を生む蒸留所
宮城峡蒸溜所宮城県仙台市、新川川と広瀬川の合流点近くに立つ、ニッカウヰスキー第2の蒸溜所である。1967年、竹鶴政孝が自ら訪れ、新川川の水でブラックニッカを試飲し、その水質を絶賛して即座に建設を決めた。1969年、わずか2年で完成した。この地は仙台市中心部から西へ約20km、二つの川がもたらす気温差で霧が発生しやすく、熟成にも適した環境だ。最大の特徴は、余市の石炭直火とは対照的な「スチーム間接加熱」。球形に近い、上向きに膨らんだポットスチルを用いる。この穏やかな加熱が、ソフトでフローラルな酒質を生む。余市の重厚さと対をなす、まろやかな日本ウイスキーの造り手だ。
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竹鶴 ピュアモルトTaketsuru Pure Malt
2000年、ニッカ創業60周年を記念して発売されたフラッグシップ。グレーンウイスキーを一切加えない「ピュアモルト」(ブレンデッドモルト)で、潮風とピートを纏う重厚な余市モルトと、華やかでフルーティーな宮城峡モルトのみを組み合わせる。創業者・竹鶴政孝の名を冠するにふさわしい、2蒸留所の個性を余さず映す一本。
余市・宮城峡の自社モルト原酒のみで構成される(グレーンウイスキーは含まない)ブレンデッドモルト。具体的な配合比は非公開。
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国税庁の統計では、この10年で酒の消費は約9%減った。ところが同じ10年で、ウイスキーの販売数量は1.88倍になっている。誰がどれだけ飲まなくなり、なぜウイスキーが伸びたのかを、公的統計の数字から追う。

もらったまま棚に眠る一本。フリマに出せば売れるが、違法なのか。酒税法が「販売業」を分ける基準は本数ではなく「継続」だった。免許が要らない範囲と、いま通信販売の免許を取っても大手の定番銘柄を全国に売れない理由を整理する。

蒸溜所の造り手はどこで学ぶのか。エディンバラには、ウイスキーの造り方で学士から博士まで取れる場所がある。1918年の竹鶴政孝がグラスゴーで得られなかったものと、その教育を一つの拠点にまとめた教授の話。

響17年、竹鶴17年、富士山麓 樽熟原酒50°。高騰した終売・休売ボトルを追う前に、自分が惚れていたのが「熟成の厚み」「度数」「構成」のどれだったかを切り分ける。要素ごとに、二次流通よりずっと現実的な価格で狙える現行品を探す。

1,000円台のブラックニッカから、7,700円で横並びになる竹鶴・余市・宮城峡まで。ニッカのラインナップは値段の段がそのまま「中身の段」になっている。定番各本の度数・味の方向と、最初の一本の決め方を整理する。

二つの大戦で、スコットランドではウイスキーの蒸留が止まり、第二次大戦下のアメリカでは蒸溜所が魚雷の燃料を造った。日本では大日本果汁(現ニッカ)が海軍の監督工場になる。ウイスキーが戦争に弱い理由と、樽に残った「空白の年」の話。