響(サントリー)の種類と選び方——ジャパニーズハーモニー・ブレンダーズチョイス・21年、味の違いと最初の一本
サントリーを代表するブレンデッド「響」。ジャパニーズハーモニー・ブレンダーズチョイス・21年・30年の違いから、休売した17年の背景、おすすめの飲み方まで、最初の一本の選び方を整理します。
サントリーの「響」は、ジャパニーズウイスキーの象徴ともいえる一本。名前は知っていても、いざ買おうとすると「ジャパニーズハーモニー」「ブレンダーズチョイス」「21年」と種類があって、どれを選べばいいのか迷う人は多い。この記事では、響の成り立ちから現行ラインナップの違い、最初の一本の選び方、そしておいしい飲み方までを一気に整理する。
響とはどんなウイスキーか
響は、サントリーが1989年、創業90周年を記念して発売したブレンデッドウイスキー。その第一弾が、いまや幻となった「響17年」だった。以来、サントリーのブレンダーが数十種類もの原酒を幾重にも重ね合わせ、華やかでなめらかな一杯に仕立てている。
特徴的な24面カットのボトルは、日本の四季を細かく刻む「二十四節気」を表す。多くの原酒を調和させて生まれる響きあい——その発想こそが、この銘柄の名前に込められている。
響の味を支える3つの蒸溜所
響の心地よい飲み口は、サントリーが持つ複数の蒸溜所の原酒があってこそ成り立つ。骨格をつくるのが山崎蒸溜所と白州蒸溜所のモルト原酒、全体をなめらかにまとめるのが知多蒸溜所のグレーン原酒だ。
さらに、山崎で育つミズナラ樽の原酒が、白檀を思わせる和の香りを隠し味として添えているとも言われる。産地の異なる個性を組み合わせ、足し算ではなく「調和」を目指す——これが響というブレンドの考え方だ。
現行ラインナップと選び方
ジャパニーズハーモニー(希望小売価格8,800円/2026年4月改定・税込、アルコール分43%)。熟成年数を表記しないノンエイジで、はちみつや白い花を思わせる華やかさとまろやかさが身上。バランスがよく、響を初めて飲むならまずはここから。

ブレンダーズチョイス(17,600円・43%)。2018年に登場した一段上のノンエイジで、ワイン樽で後熟させたモルトを核にした、甘く濃密で余韻の長い味わい。ハーモニーより飲みごたえを求める人に向く。
このコラムの関連
関連するボトル

次に読む

ボイラーメーカーとは何か——ビールとウイスキーを「並べて飲む」一杯は、なぜ世界中の酒場にあるのか
ウイスキーのショットとビールを組み合わせる「ボイラーメーカー」。名前が定着したのは1930〜40年代のアメリカ。同じように混ぜずに並べる飲み方は、スコットランドの「ハーフ・アンド・ア・ハーフ」やフィラデルフィアの「シティワイド」など各地にある。歴史と合わせ方を整理する。

なぜハイボールは唐揚げに合うのか——「炭酸が脂を流す」は本当か。渋みと脂の「綱引き」から読み解く
唐揚げにハイボールが合う理由は「炭酸が脂を洗い流すから」とよく言われる。だが、それを直接確かめた研究は見当たらない。確かめられているのは、渋みが脂のぬるっとした感覚を打ち消すこと。炭酸・度数・苦み・冷たさから、あの相性を分解する。







