響と山崎は何が違うのか——同じサントリーの頂点、「ブレンデッド」と「シングルモルト」という別の道
サントリーの二大看板「響」と「山崎」。片やブレンデッド、片やシングルモルト——造り・味・選び方の違いを読み解き、最初の一本の選び分けまで案内します。
サントリーのウイスキーで真っ先に名前が挙がるのが「響」と「山崎」。どちらも日本を代表する高級ウイスキーで、価格帯も入手のしにくさもよく似ている。だから「結局どっちを選べばいいの?」と迷う人はとても多い。
けれどこの二本は、そもそも成り立ちがまったく違う。響は複数の原酒を掛け合わせたブレンデッドウイスキー、山崎はひとつの蒸溜所の原酒だけで仕上げたシングルモルトだ。この記事では、両者の違いを造り・味・選び方の順で読み解いていく。
響とは——「調和」を設計するブレンデッド
響は1989年、サントリー創業90周年を記念して「響17年」として登場した。使われるのは、山崎・白州という二つのモルト蒸溜所と、知多のグレーン蒸溜所——サントリーが自社で持つ原酒たちだ。ブレンダーが30種類を超える原酒を組み合わせ、突出した一つの個性ではなく、全体の「調和(ハーモニー)」を設計する。それが響の思想であり、24面カットのボトルも、日本の暦「二十四節気」(一年の季節の移ろいを24に区切ったもの)を映したものとされる。
現在の入口は、2015年発売のノンエイジ「ジャパニーズハーモニー」。ミズナラ樽由来の華やかな余韻をまといながら、蜂蜜のようになめらかでバランスがいい。

軽やかでクリーンな飲み口を土台から支えているのが、知多のグレーン原酒だ。響のなめらかさの「背骨」を知りたいなら、知多を単体で試してみるのも面白い。

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