ジムビームの種類と選び方——ホワイト・ブラック7年・デビルズカット・ダブルオーク、味の違いと最初の一本
スーパーで最も見かけるバーボン、ジムビーム。白ラベル、7年熟成のブラック、デビルズカット、ダブルオーク、甘い2本、そして缶まで。熟成・樽・度数の三つで分かれる違いと、用途別の「最初の一本」を整理する。
スーパーや量販店のバーボン棚で、白いラベルのボトルを見たことがない人はまずいないだろう。ジムビーム——ブランド自身が「世界No.1バーボン」を掲げる、日本でもっとも身近なアメリカンウイスキーだ。
ただ、棚をよく見ると白だけではない。黒いラベル、「デビルズカット」という物騒な名前のもの、ハチミツやリンゴの甘いもの、そして缶のハイボール。価格も1,500円ほどから3,000円台まで開きがある。
違いを分けているのは、突き詰めると三つしかない。熟成の長さ・樽の使い方・度数である。ここを押さえれば、棚の前で迷う時間はかなり短くなる。
全部に共通する「骨格」
バーボンには法律で決まった枠がある。原料の過半がトウモロコシであること、そして内側を焼いた新品のオーク樽で熟成させること。使い回しの樽が主流のスコッチと違い、バーボンが一様にバニラやキャラメルの甘い香りをまとうのは、この新樽ルールがあるからだ(→なぜバーボンは「新品の樽」しか使えないのか)。
本拠地はケンタッキー州クラーモントのジムビーム蒸溜所。1795年に初代ヤコブ・ビームが樽を売り始めて以来、造りの系譜が代々受け継がれてきた(会社の所有はのちにビーム家の手を離れ、現在はサントリーグローバルスピリッツの傘下にある)。「ジムビーム」という名も創業者本人ではなく、禁酒法後に事業を建て直した4代目ジェームズ・B・ビームに由来する(→なぜジムビームは「世界一売れるバーボン」になったのか)。現在マスターディスティラーを務めるのは7代目のフレッド・ノーで、その父が6代目のブッカー・ノーである。
つまりレンジの違いは「別物」ではなく、同じ骨格をどれだけ樽で育てたか、どこまで濃く瓶詰めしたかの差だと考えると分かりやすい。ただし後述する甘い2本だけは、バーボンではなくリキュールに区分される別ジャンルだ。
定番3本を「価格の段」で見る
ホワイト(40度)——基準になる一本
いわゆる白ラベル。公式が4年熟成をうたう、ブランドの土台となる一本だ。実売はおおむね1,500〜1,800円台で、700mlのバーボンとしてはもっとも手に取りやすい部類に入る。
軽やかなバニラと穀物の甘み、後味は思いのほかドライ。じっくり向き合って飲む酒というより、炭酸で割ってこそ本領が出るタイプで、日本での消費の多くはハイボールだろう。迷ったらここから始めれば外さない。

ブラック(45度・7年以上)——週末の一杯
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