スコッチとバーボンは何が違うのか——原料・樽・製法・味わいで読み解く2大ウイスキー
スコッチとバーボンの違いを、産地・ルール・原料・樽・味わいの5つの切り口から並べて解説。新樽の甘さと中古樽の多彩さという対比で、最初の一本を選ぶ物差しを渡します。
「スコッチとバーボン、どっちを選べばいいの?」——ウイスキーを飲み始めると、まず立ちはだかるのがこの二大巨頭だ。名前は知っていても、何がどう違うのかを説明できる人は意外と少ない。この記事では、産地・ルール・原料・樽・味わいという5つの切り口から両者を並べて読み解き、あなたが次の一本を選ぶときの物差しを渡したい。
産地とルールが、そもそも違う
一番の大前提は「どこで、どんな決まりで造られるか」だ。
スコッチは、その名の通りスコットランドで蒸留・熟成される(シングルモルトは瓶詰めもスコットランド国内で行う義務がある)。英国の「スコッチ・ウイスキー規則(2009年)」により、容量700リットル以下のオーク樽で最低3年以上熟成し、瓶詰め時のアルコール度数は40%以上と定められている。
一方バーボンはアメリカの酒だ。米国の規則(TTBの連邦規則)では、原料の穀物のうちトウモロコシを51%以上使い、新品の内側を焦がしたオーク樽で熟成させ、樽詰めは62.5%以下、瓶詰めは40%以上とされる。面白いのは、バーボンには最低熟成年数の規定がない点。ただし「ストレート・バーボン」を名乗るには2年以上の熟成が必要になる。
原料と蒸留——大麦か、トウモロコシか
味の土台を決めるのが原料だ。スコッチの華であるシングルモルトは、原料が「大麦麦芽(モルト)だけ」と決まっており、単式蒸留器(ポットスチル)で蒸留される。麦由来の穀物感やフルーティさ、香ばしさが個性の源になる。
バーボンは主役がトウモロコシ。ここに大麦麦芽やライ麦、小麦などを配合する。トウモロコシの比率が高いほど、ふくよかで甘い風味に傾きやすい。

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