A. Smith Bowman Distillery
バージニア州フレデリックスバーグ近郊に立つ、州を代表する歴史ある蒸留所である。1934年、禁酒法撤廃の翌日にエイブラム・スミス・バウマンと息子たちが、フェアファックス郡の7200エーカーのサンセットヒルズ農場に創業した。1934年から1950年代まで、バージニア州唯一の合法蒸留所だった。1988年に現在地の旧セロファン工場へ移転し、2003年からサザラック社が所有するマイクロディスティラリーとして稼働する。バウマン家の開拓者にちなむ銅製ハイブリッド・ポットスチル「ジョージ」と「メアリー」を擁し、実験的な造りも行う。アブラハム・バウマンのポート・フィニッシュは世界最優秀バーボンに二度輝いた。
2015年、バウマン家の18世紀の家長ジョージにちなむ特注スチル「ジョージ」を、その妻メアリーにちなむ「メアリー」と並べて設置した。「ジョージ」は500ガロンの銅製ハイブリッド・ポットスチルで、ルイビルのヴェンドーム社が製作。ウイスキーのほか各種スピリッツや実験的なバッチも造れる。少量生産ゆえの柔軟さを生かし、再蒸留やユニークな樽使いに挑む。
A・スミス・バウマン蒸留所は、1934年の禁酒法撤廃の翌日、エイブラム・スミス・バウマンと息子アブラム・ジュニア、デロングによって創業された。当初はフェアファックス郡の7200エーカーのサンセットヒルズ農場(のちの計画都市レストン)に置かれた。1934年から1950年代まで、バージニア州唯一の合法ウイスキー蒸留所だった。1988年2月、フレデリックスバーグ近郊スポツルバニア郡の旧FMC社セロファン工場へ移転。2003年にサザラック社が事業を買収し、以来マイクロディスティラリーとして稼働を続けている。
蒸留所はバージニア州スポツルバニア郡、フレデリックスバーグ近郊に立つ。ニューオーリンズに本社を置くサザラック社のもと、バージニアの地で少量生産のクラフトな造りを続ける。歴史ある工場を再生した拠点は、州のウイスキー文化を今に伝える貴重な存在だ。
バウマン家の開拓者にちなむ「バウマン ブラザーズ」「ジョン J. バウマン」などのバーボンを擁する。とりわけ限定版の「アブラハム・バウマン ポート・フィニッシュ バーボン」は、2016年と2017年のワールド・ウイスキー・アワードで「世界最優秀バーボン」に輝き、マイクロディスティラリーの実力を世界に示した。

この蒸留所が属する地域
トウモロコシを主原料とするバーボンウイスキーの本場。原料の51%以上がトウモロコシで、内側を焦がした新樽で熟成させることが法律上の条件となっている。ケンタッキー州が生産の中心地で、テネシー州のジャックダニエルズは木炭濾過(チャコール・メローイング)を経る独自製法「テネシーウイスキー」を名乗る。近年は小規模クラフト蒸留所が全米で急増している。
アメリカを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。