Lux Row
ケンタッキー州バーズタウン、90エーカーの敷地に2018年春に開かれた新鋭の蒸留所である。60年以上スピリッツ業界に携わってきたラクスコが、自社蒸留へと踏み出して築いた。約1670平方メートルの最新鋭プラントには、43フィートのヴェンドーム社製カスタム銅蒸留器と10棟の熟成庫を備える。2021年にはインディアナのMGPが4億7500万ドルでラクスコを買収した。看板銘柄はライ麦の代わりに小麦を使う1849年由来のマッシュビルを継ぐ「レベル」と、インディアナ産上質コーンを用いる「エズラ ブルックス」。バーボン新時代を象徴する、伝統銘柄の新たな生産拠点だ。
中核設備は、43フィートのヴェンドーム社製カスタム銅蒸留器だ。看板の「レベル」は、ライ麦の代わりに小麦を第二穀物に用いる1849年由来のウィーテッド・マッシュビルを継ぎ、より軽やかで滑らかな味わいを生む。この製法は、小麦を使ったバーボンの先駆者W・L・ウェラーに連なる。もう一つの主力「エズラ ブルックス」はインディアナ産の上質コーンを用い、5年以上熟成させる。
ラックス・ロウ蒸留所は、60年以上スピリッツ業界に携わってきたラクスコが自社蒸留へ乗り出し、2018年春にケンタッキー州バーズタウンに開設した。それまで各地の蒸留所から原酒を調達してきた同社が、バーボンの故郷に自前の生産拠点を構えた形だ。2021年4月、インディアナのMGPイングリディエンツが4億7500万ドルでラクスコを買収し、傘下に収めた。歴史ある調達銘柄を、自社蒸留へと切り替えていく途上にある新鋭である。
蒸留所はバーボンの中心地バーズタウンの90エーカーの敷地に立ち、約1670平方メートルの最新鋭プラント、10棟の熟成庫、テイスティングルームを備えたビジターセンターを擁する。ケンタッキーの石灰岩水に恵まれた立地が、良質な仕込み水を供給する。広大な敷地に整然と並ぶ設備が、現代的なバーボン生産の姿を体現する。
「レベル」「エズラ ブルックス」「デイビッド ニコルソン」「デイビス カウンティ」「ブラッド オース」といった銘柄を生産する。とりわけ限定リリースの「ブラッド オース」は、マスターディスティラーのジョン・レンによる年替わりのブレンドとして愛好家の注目を集めている。
Ezra Brooks Kentucky Straight Bourbon
🇺🇸 アメリカ ・ ラックス・ロウ蒸留所 ・ バーボン ・ NAS ・ 45%


この蒸留所が属する地域
トウモロコシを主原料とするバーボンウイスキーの本場。原料の51%以上がトウモロコシで、内側を焦がした新樽で熟成させることが法律上の条件となっている。ケンタッキー州が生産の中心地で、テネシー州のジャックダニエルズは木炭濾過(チャコール・メローイング)を経る独自製法「テネシーウイスキー」を名乗る。近年は小規模クラフト蒸留所が全米で急増している。
アメリカを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。