Canadian Mist
カナダ・オンタリオ州コリングウッド、ジョージアン湾に面した町に立つブレンデッド・ウイスキーの蒸留所である。1967年、シカゴのバートン・ブランズが、10年に及ぶ用地探しの末、コリングウッドの深水港と鉄道網に着目してこの地に築いた。穀物の輸入と製品の流通に理想的な立地だった。1971年にケンタッキーのブラウンフォーマンが取得し、2020年にブランドと蒸留所はサザラック社へ売却された。コーン・ライ・モルトを組み合わせ、連続式蒸留による3回蒸留を経て、焦がしたホワイトオーク樽で温度管理された環境で熟成させる。軽やかで香り高く、バランスの取れたブレンデッド・ウイスキーを生む造り手だ。
カナディアンミストは、連続式蒸留による3回蒸留で造られる。外側はステンレス製のスチルだが、連続式蒸留器の内部には銅が用いられ、アルコールと銅の必要な接触・交換が行われる。コーン・ライ・モルトを組み合わせ、焦がしたホワイトオーク樽で温度管理された施設で熟成させる。米国の規制上ブレンデッド・ウイスキーと称されるが、原酒はすべてコリングウッドで蒸留される。軽やかで香り高く、均整の取れた酒質が身上だ。
カナディアンミスト蒸留所は、1967年にシカゴのバートン・ブランズがオンタリオ州コリングウッドに設立した。同社は10年に及ぶ用地探しの末、ジョージアン湾に臨むコリングウッドの深水港と、確立された鉄道網に着目してこの地を選んだ。穀物の輸入と製品の流通を効率的に行える立地だった。1971年にケンタッキーのブラウンフォーマンが蒸留所を取得し、2020年にはブランドと蒸留所がサザラック社へ売却された。
蒸留所はカナダ・オンタリオ州コリングウッド、ジョージアン湾に面した町に立つ。19世紀半ば、入植者たちが蒸留の知識を持ち込んで以来、コリングウッドはジョージアン湾に近い蒸留の一大拠点となった。当時カナダには約200もの蒸留所があったという。湖と鉄道に恵まれた立地が、原料調達と流通を支えている。
定番の「カナディアンミスト」は、軽快で飲みやすいブレンデッド・カナディアン・ウイスキーとして親しまれる。カクテルベースにも適した穏やかな味わいが特徴だ。コリングウッドの名を冠したプレミアム版なども展開し、ジョージアン湾の町のウイスキーとして世界に流通している。

この蒸留所が属する地域
ライ麦を使ったブレンデッドウイスキーの伝統で知られ、「カナディアン・ライ」という呼称が一般名詞として定着するほどライ麦との結びつきが強い産地。禁酒法時代の米国への密輸で発展した歴史を持つ。法律上の最低熟成期間は3年で、複数の原酒をブレンドする軽やかで飲みやすいスタイルが主流だが、近年はクラフト蒸留所による individuality の高い製品も増えている。
カナダを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。