Bakery Hill
オーストラリア・メルボルンに立つ、豪州シングルモルトの草分けである。元化学教師のデイビッド・ベイカーが、「ウイスキーは特別な空気と水を持つスコットランドでしか造れない」という通説に反発し、1998年にビクトリア州ノース・バルウィンで創業した。蒸留所の名は、彼の姓ベイカーにかけると同時に、豪州のゴールドラッシュと市民蜂起「ユーレカ砦の反乱」の舞台となった地名にちなむ。2000年に初留を行い、2003年にキャンベラの豪州モルトウイスキー・コンベンションで初のシングルモルトを発表。クラシック・ダブルウッド・ピーテッドの3種を揃え、豪州初のピーテッド・シングルモルトを世に出した。南半球ウイスキーの先駆者だ。
ベーカリーヒルは、化学の知見を背景にした丁寧な造りで、豪州シングルモルトの規範を築いた。麦芽を用いたシングルモルトを軸に、クラシック・モルト、二種の樽で仕上げるダブルウッド、そしてピーテッド・モルトを手がける。2003年に発表した最初の3種のうちピーテッド・モルトは、豪州初のピーテッド・シングルモルトとされる。スコットランドに範を取りつつ、豪州の風土を映す酒質を追求する。
ベーカリーヒル蒸留所は、元化学教師のデイビッド・ベイカーが1998年に創業した。ベイカーは「ウイスキーは特別な空気と水を持つスコットランドでしか造れない」と言われることに嫌気がさし、スコットランド以外、とりわけオーストラリアで優れたウイスキーが造れることを証明しようとした。ビクトリア州ノース・バルウィンで蒸留を始め、2000年に初留、2003年秋に初のシングルモルトを世に出した。最初の原酒は同年、キャンベラの豪州モルトウイスキー・コンベンションで3年熟成として公に発表された。
蒸留所はオーストラリア・ビクトリア州メルボルンに立つ。蒸留所の名は、創業者の姓ベイカーにかけると同時に、豪州初期のゴールドラッシュ熱と、それに続く市民蜂起「ユーレカ砦の反乱」の舞台となった地名にちなむ。メルボルンの気候が、南半球ならではの熟成をもたらす。
「クラシック・マルト」「ダブルウッド」「ピーテッド・マルト」を核に展開する。2020年には「ピーテッド・マルト カスクストレングス」が「2020南半球ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。スコットランド以外でも優れたウイスキーが造れることを証明した、豪州シングルモルトのパイオニアである。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。