Nant
オーストラリア・タスマニア、ホバートから1時間ほどのボスウェルにある歴史的なナント・エステートに立つ蒸留所である。エステートは1821年頃に遡り、水車式の製粉所や囚人が築いた砂岩の邸宅がナショナル・トラストに登録されている。「ナント」はウェールズ語で「小川」を意味し、初期のウェールズ人入植者が谷とエステートに名づけた。キースとマーガレットのバット夫妻が2004年にナントを購入し、歴史的エステートの再生を志して2007年に蒸留所を創業。標高約300メートルの立地から「タスマニア初のハイランド・シングルモルト」を称した。自家栽培大麦を製麦から蒸留まで一貫して手がける。なお、樽投資スキームを巡る問題が後に明るみに出た経緯も持つ蒸留所だ。
ナントは、自家農場で大麦を栽培し、製麦・製粉・仕込み・蒸留までをすべて敷地内で一貫して手がける。水車式の歴史ある製粉所を生かした造りが特徴だ。標高約300メートルの高地という立地を「ハイランド・シングルモルト」の拠り所とする。2012年には、ジム・マレーがナントのアメリカンオーク・バーボンウッドを100点中95.5点と評価し、世界のトップ50に挙げたこともある。
ナント蒸留所は、キースとマーガレットのバット夫妻が2004年に歴史的なナント・エステートを購入し、その再生を志して2007年に創業した。エステートは1821年頃に遡り、水車式の製粉所から邸宅までを一つ一つ復元し、製粉所の用途をウイスキー蒸留所やテイスティングルームへと広げた。標高約300メートルの立地から「タスマニア初のハイランド・シングルモルト」を称した。ただし2017年、樽投資スキームで販売された700樽超が実際には満たされていなかったことが発覚し、創業者キース・バットは後に法廷に立つこととなった。
蒸留所はオーストラリア・タスマニア、ホバートから約1時間のボスウェルにある歴史的なナント・エステートに立つ。「ナント」はウェールズ語で「小川」を意味し、初期のウェールズ人入植者が谷とエステートに名づけた。囚人が築いた砂岩の邸宅と農場複合施設はナショナル・トラストに登録される、由緒ある土地だ。標高約300メートルの高地の冷涼な気候が、熟成に独自の性格を与える。
アメリカンオーク・バーボン樽やシェリー樽、ポート樽で熟成したシングルモルトを展開する。歴史的エステートと自家栽培大麦を土台にした造りで評価を得た一方、樽投資を巡る問題が後に表面化した経緯も持つ。タスマニアン・ウイスキーの光と影を映す蒸留所である。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。