Connacht
アイルランド西部メイヨー県バリナ、モイ川のほとりに立つ蒸留所である。旧ダフィーズ・ベーカリー跡地を丹念に改装し、2015年夏に開業した。メイヨー県では150年ぶりの新蒸留所だった。マスターディスティラー、ロバート・キャッセルと、アイルランドとアメリカの蒸留の伝統を融合させた大西洋横断チームによって創業された。3基の銅製ポットスチルでシングルモルトを造り、2回蒸留と3回蒸留の双方を手がける。自社原酒のみで造るシングルモルトを世に出した、アイルランドでも数少ない蒸留所の一つだ。2024年にはタリバディーンを擁するテロワール社が取得し、2025年に蒸留所名を地名にちなむ「バリナ」へと改めた。
コノート蒸留所は、3基の銅製ポットスチルを備えてシングルモルトを造る。特徴的なのは、2回蒸留と3回蒸留の双方を手がける点で、これにより異なる性格の原酒を生み分ける。2回蒸留は力強くフルボディな原酒を、3回蒸留はより軽やかでなめらかな原酒を生み、これらを使い分けることで表現の幅を広げる。開業から自社蒸留の原酒のみで造るシングルモルトを世に出した、アイルランドでも数少ない蒸留所の一つとなった。麦芽と良質なモイ川の水を用いた丁寧な造りが、確かな品質を支える。
コノート蒸留所は、モイ川の河口が広がるバリナの旧ダフィーズ・ベーカリー跡地を丹念に改装し、2015年夏に開業した。メイヨー県では150年ぶりの新蒸留所で、2016年にウイスキー生産を開始した。マスターディスティラー、ロバート・キャッセルと、アイルランドとアメリカの蒸留の伝統を融合させた大西洋横断チームによって創業された。2024年9月にはスコッチのタリバディーンを擁するテロワール社が取得し、翌2025年には蒸留所名を地名にちなむ「バリナ」へと改めた。
蒸留所はアイルランド西部メイヨー県バリナ、モイ川がモイ河口へと広がる美しい岸辺に立つ。サケ釣りで名高いモイ川の清冽な水に恵まれた立地が、造りの背景となる。大西洋に近い西アイルランドの冷涼で湿潤な気候が、熟成に適した環境を生む。
「コノート シングルモルト バッチ1」は、同蒸留所初のウイスキーであり、メイヨー県で150年ぶりのウイスキーでもあった。以降もバッチごとのシングルモルトや各種フィニッシュを展開してきた。現在は「バリナ」として再ブランド化が進み、西アイルランドのウイスキーとして新たな歩みを始めている。

この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。