Corowa Distillery
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州、マレー川沿いの町コロワに立つ蒸留所である。1924年築で1970年代から荒廃していた歴史的なコロワ製粉所を、2009年にディーンとニールが地元議会からわずか1ドルで買い取り、ウイスキー蒸留所へと生まれ変わらせた。長年NSWで穀物を育ててきたドゥルース一家は、古い製粉所の再生にも通じていた。二人はタスマニアのラークで蒸留を学び、島中の造り手を訪ね、2012年にはアイラ島でキルホーマンの名マネージャー、ジョン・マクレランのもとに滞在した。2016年に初留、2018年に「ファースト・ドロップ」320本で正式デビュー。自家農場の有機大麦を用いる、川辺の造り手だ。
二人はまずタスマニアのラーク蒸留所で蒸留のコースを受け、島中の造り手を訪ね歩いた。2012年にはアイラ島へ渡り、キルホーマン蒸留所の名マネージャー、ジョン・マクレランのもとに滞在して研鑽を積んだ。こうした学びを土台に、2016年3月に初めてシングルモルトの原酒を樽詰めした。自家農場の有機大麦を軸に、丁寧なシングルモルト造りを行う。
コロワ蒸留所は、1924年築で1970年代の閉鎖以来荒廃していた歴史登録建造物、コロワ製粉所(ネザビー・ローラー製粉所)を舞台とする。コロワ周辺では1870年代から穀物が育てられ、1887年に製粉会社が興った。2009年、ディーンとニールが地元議会を説き伏せ、この廃墟同然の製粉所をわずか1ドルで買い取り、ウイスキー蒸留所へと再生させた。長年NSWで穀物を育ててきたドゥルース一家は、1990年代に別の古い製粉所を甘草・チョコレート工場として蘇らせた経験も持っていた。
蒸留所はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州、マレー川沿いの町コロワに立つ。かつて川の水運を生かして建てられた歴史ある製粉所を再生した拠点だ。ドゥルース一家は1960年代からオーツ・スペルト・小麦・大麦を有機栽培しており、可能な限り自家農場の穀物を用い、足りない分は近隣の農場から調達する。
2018年8月、320本の「ファースト・ドロップ」を発売して正式にデビューした。以降、シングルモルトの各種や、有機大麦のシングルバレルなどを展開する。1ドルで買った廃製粉所から生まれた豪州でも屈指の物語性を持つ造り手として、マレー川沿いの風土を映すウイスキーを届けている。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。