Fleurieu Distillery
オーストラリア南部、フルリュー半島の川港グーロワに立つ蒸留所である。ヘッドディスティラーのガレス・アンドリュースが2004年に興したスチーム・エクスチェンジ醸造所を、2016年にフルリュー蒸留所へと転換し、長年の夢を実現した。豪州最長の川マレー川が南極海に注ぐ地点から3キロ足らずの海辺という立地で、爽やかな潮風・大きな寒暖差・穏やかな夏という「海洋性」の条件が熟成に理想的だ。スチルはタスマニアのナップ・リューアー社が特注で手がけた12ヘクトリットルの小型機で、アンドリュースが愛するアイラ島カリラ蒸留所のスチルを小さくした形をしている。テイスティング・オーストラリア最優秀蒸留所を二度得た、海辺の実力派だ。
スチルは、タスマニアのナップ・リューアー社が特注で手がけた12ヘクトリットルの小型機で、アンドリュースが愛するアイラ島のカリラ蒸留所のスチルを小さくした形をしている。ノンピートの初リリースは、100リットルの元セッペルツフィールド・ポート樽で「3度の夏」を越えて熟成され、大きく厚みのあるオイリーで力強い酒質に仕上がった。海辺の熟成環境が、独特の性格を原酒に与える。
フルリュー蒸留所は、ヘッドディスティラーのガレス・アンドリュースが2004年にグーロワで興したスチーム・エクスチェンジ醸造所を母体とする。創業当時、南オーストラリアに3つしかないクラフト醸造所の一つだった。称賛を集めたこの醸造所は2016年に蒸留所へと転換され、2017年にウイスキー愛好家の注目を集めた。アンドリュースの長年の夢が、こうして結実した。
蒸留所はオーストラリア南部、アデレードの南に広がるフルリュー半島の川港グーロワ、水辺に立つ。豪州最長の川マレー川が南極海に注ぐ地点から3キロ足らずの海辺という立地で、爽やかな潮風、大きな寒暖差、穏やかな夏という「海洋性(マリタイム)」の条件が、ウイスキーの熟成に理想的な環境を生む。
ポート樽で熟成した各種シングルモルトを核に、「ドン・キホーテ」「ハンティング・オブ・ザ・スナーク」など文学に着想を得た銘柄を展開する。「ドン・キホーテ」はテイスティング・オーストラリアで2023年の最優秀ウイスキーに選ばれた。テイスティング・オーストラリア最優秀蒸留所トロフィーを2022年と2023年に二度獲得し、豪州蒸留酒アワードで最優秀シングルモルトのトロフィーも得た、海辺の実力派である。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。