Dingle
アイルランド南西端ケリー県、ディングル半島のミルタウンに立つ、クラフト蒸留の先駆けである。アイリッシュ・クラフトビール運動の立役者オリバー・ヒューズ、リアム・ラハート、ピーター・モズレーが、ポーターハウス・ブルーイングのもと2012年に創業した。開業時、ディングルは150年以上ぶりにアイルランドに建った、目的建設された私営蒸留所だった。旧製材所を改装した建物で、シングルポットスチルとシングルモルトの双方を伝統的な3回蒸留で造る。2016年末に初リリースし、2017年にはシングルポットスチルを数十年ぶりに独立蒸留所として世に出した。大西洋の風が吹き抜ける半島の突端で、アイリッシュ・ウイスキー復興の口火を切った造り手だ。
ディングルでは、シングルポットスチルとシングルモルトの双方を、伝統的な3回蒸留の製法で一つ屋根の下に造る。シングルポットスチルは麦芽と未発芽大麦を用いるアイルランド固有のスタイルで、スパイシーでオイリーな口当たりを生む。3回蒸留によるなめらかさと合わさり、クラフトならではの個性的な酒質に仕上がる。ウイスキーに加え、ジンやウォッカも手がける。
ディングル蒸留所は、アイリッシュ・クラフトビール運動の先駆者オリバー・ヒューズ、リアム・ラハート、ピーター・モズレーによって2012年に創業された、ポーターハウス・ブルーイング・カンパニー所有の蒸留所である。開業時、ディングルは150年以上ぶりにアイルランドに建った、目的建設された私営蒸留所だった。大手による寡占が長く続いたアイリッシュ・ウイスキー界に、クラフトの新風を吹き込む嚆矢となった。2016年末に最初のウイスキーをリリースし、2017年には独立蒸留所として数十年ぶりにシングルポットスチルを世に出した。
蒸留所はアイルランド南西端ケリー県、ディングル半島の外れミルタウンに立つ。旧製材所を改装した建物が拠点だ。大西洋に突き出た半島の突端という立地で、海からの風と清冽な水に恵まれた環境が、造りと熟成の背景となる。「ザ・キングダム」と称されるケリーの雄大な自然が、ブランドの個性を彩る。
「ディングル シングルモルト」を核に、シングルポットスチルの各バッチ、限定リリースを展開する。とりわけ2017年に独立蒸留所として久々に世に出したシングルポットスチルは、アイリッシュ・ウイスキー復興の象徴として注目された。ディングル・ジンやウォッカとともに、半島の名を世界に広めている。


この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。