Kilbeggan
アイルランド中部ウェストミース県、ブロスナ川のほとりに立つ「アイルランド最古の免許を持つ蒸留所」である。1757年、マシュー・マクマナスが創業し、1757年付の蒸留免許の写しが今も残る。1843年にロック家が引き継いで事業は隆盛したが、1954年に生産が止まり、1957年に操業を終えた。だが免許は保持され続け、2007年、実に半世紀ぶりに現地での蒸留が再開された。1988年にクーリー蒸留所がキルベガンとロックスのブランドとともに取得し、復興を主導した。蒸留に使われる小型のスピリットスチルは180年以上前のもので、現役で稼働する世界最古のポットスチルとして知られる、生きた歴史の証人だ。
蒸留に使われる小型のスピリットスチルは180年以上前のもので、現役でウイスキーを造る世界最古のポットスチルとして知られる。この歴史ある設備を含め、伝統的なポットスチル蒸留を守る。仕込み水にはブロスナ川の水を用い、かつては川の水力で機械を動かしていた。麦芽を主体とした原酒を丁寧に蒸留し、バーボン樽などで熟成させる。古の製法と設備が、この蒸留所ならではの深みある味わいの背景となっている。
キルベガン蒸留所(旧ブルスナ蒸留所、ロックス蒸留所)は、1757年にマシュー・マクマナスがウェストミース県キルベガンのブロスナ川沿いに創業した。1757年付の蒸留免許の写しが今も蒸留所に残り、アイルランド最古の免許を持つ蒸留所とされる。1843年にロック家が引き継いで事業は隆盛したが、20世紀初頭の財政難を経て1954年に生産が止まり、1957年に操業を終えた。しかし免許は保持され、1988年にクーリー蒸留所がキルベガンとロックスのブランドとともに取得。改修を経て、2007年に半世紀ぶりの現地蒸留が再開された。
蒸留所はアイルランド中部ウェストミース県キルベガンの町、ブロスナ川のほとりに立つ。かつて水車が川の水で穀物を挽いた、伝統的な小型ポットスチル蒸留所だ。稼働する世界最古の博物館的な蒸留所として、その歴史的建造物が今も生産の舞台であり続けている。
定番の「キルベガン トラディショナル アイリッシュ ウイスキー」を核に、シングルポットスチルの「キルベガン シングル ポット スティル」、そしてロックス・ブランドの各種を展開する。アイルランド最古の免許と現役最古のポットスチルという遺産を背負い、伝統の味を今に伝えている。



この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。